ご寄付のご報告(受領日2019年12月1日~12月31日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・サガネトシフミ様 金3,000円

・キムラキョウコ様 金6,000円

・タカハシタエコ(アイノハ)様 金35,000円

・ハシモトケイコ様 金5,000円

・トビタユウコ様 金10,000円

・ヨシノマサコ様 金10,000円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・トクメイ様 金30,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・オブチアキオ様 金10,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・サカタリョウコ様 金10,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・エスアスカホーム様 金13,000円

・ウスバミチヨ様金5,000円

・イトウヒデキ様 金5,000円

・マルオカユタカ様 金100,000円

・シマウチアキヒコ様 金20,000円

・モリシュンジ様 金10,000円

・ウシイ様 金100,000円

・ホンダ様 金30,000円

・トクメイ様 金100,000円

・マエダミナコ様 金50ドル

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第28回プムワニスラム地区住民対象の無料診療 (2019年9月15日~9月22日)

第28回の無料診療は、例年とその準備が少し違っていた。本来なら7月、8月と2ヶ月をかけて準備、9月は最終確認をするのが通年であった。昨年のキャンプレポートを読み返していただければ、今年度第28回のキャンプの準備は私の昨年の反省点を踏まえてのものであったのがお判りになるだろう。NYから戻ったのが5月初め、6月からキャンプの準備を始めた。まず手始めに大工仕事からとりかかり、鍼灸用の追加ベッド、歯科用の整理棚を作った。次いで、昨年から収納してあるブース毎の機材箱の中身を記録を基に確認、在庫チェック、足らなければ注文表を作った。薬剤もしかり、昨年の薬剤の配布状況から、必要な薬剤、不必要な薬剤の色分けをし、注文表作りを今年は私一人でやった。一方、7月からはナイロビ市衛生局へのキャンプ開催許可願い、医療従事者一時ケニア免許証等の外回りを例年通りアリに任せた。ところが、アリに異変が起き始めていた。左股関節付近に痛みが出て、杖をつかなければ歩けない状態になった。事務所にも来られない日が続いた。痛み止めの服薬にもかかわらず痛みは軽減せず、2週間以上経過し、その異常さからレントゲン写真をとるように勧め、次いでMRIと検査が続いた。その結果、大腿骨上部に癌らしき影が見つかった。まったく予期せぬ出来事に当惑はしたものの、内回りの準備を6月から始めていたことが功を奏し、ほとんど準備に遅れは出なかった。

アリは8月半ば過ぎ、癌の種類の検査(バイオプシー)のため入院した。 ところが、バイオプシーをした外科医により、患部に骨折を起こされてしまった。検査結果は悪性だが、治療可能(形質細胞腫)との結果であったが、骨折のため歩くことも出来ず、患足の牽引固定もされず、放射線治療もされず、アリが外科医と連絡を取っても、外科医はまったく顔を出さない。その後1ヶ月もの間病室で寝たきりの状態、まったく最低の病院だ。それでもアリはこれがケニアでは当たり前だと思っていたようだ。アリの友人はアリの本当の病名を知らない。骨折手術なら評判の良いこの病院だ、と勧める。“なぜ稲田はアリを早く転院させないのだ”と、陰では言われていたそうだ。この1ヵ月間はアリには電話で用が足りる仕事をしてもらった。寝ているだけより、することがあるほうが良いと思った。ただ無料診療は目前に迫っている。薬剤注文も一括購入が出来、配達してくれる卸売店を探した。やや値段は高めだが、私自身が外回りをする時間が無い事情を考えると、ここでの購入しかないと判断した。9月15日無料診療に遠く日本から駆け付けてくれた先生方はアリを毎日のように見舞ってくれた。そして、さすが医療従事者の集団、今後の治療プランを立ててくれた。キャンプ終了後、ただちに骨折の整復手術、放射線治療、更にリハビリテーションによる歩行訓練ができる病院を探しまくった。

幸いナイロビ市内に適当な病院が見つかり、10月2日に転院となった。その1週間後、骨折整復手術が行われ、後は回復を待って、放射線治療が開始される。最終診断検査の結果により放射線量や照射回数が異なるが、その最終検査結果の遅れにより確定診断(2つの可能性がある)が出来ず、放射線治療の開始が遅れている。

このように予期せぬ出来事があったにもかかわらず、第28回住民向け無料診療は全員到着の翌日9月16日からスタートした。

成人科医師4名、小児科医師2名、歯科医師1名、鍼灸師1名、薬剤師2名、看護師4名、HIVカウンセラー1名(事務所スタッフ)、現地ボランティア(非医療従事者)18名のもと、地域住民を対象とした5日間の無料診療を行った。

現地ILFAR-Kenyaのスタッフ、左からAli Wembe(病欠)Mwajuma Ramadhan(ナイロビ大学で実習中、土曜のヘキマ施設のみ参加)の参加はなかったものの, Joseph Wambogo もよく頑張ってくれた。

             朝8時にはすでに長蛇の列

柳瀬看護師、柏谷看護師ともスワヒリ語に堪能、力強い助っ人がまた来てくれた。

以上14名の先生方が朝から夕方まで汗を流した。

5日間の診療で、受付登録者数2368名 (成人男性605名、成人女性1045名、小児男子350名、小児女子388名)、診察患者数、成人科1582名(診断名2544)、小児科737名(診断名1028)、歯科147名(20代から30代の女性のみで1/3以上を占めていた)、鍼灸科234名、合計2700名を診た。

本年もポータブルエコー機器も導入し、的確な診断ができるよう質の向上を図った。宮城島先生の指導によるムワジュマ・クリニカルオフィサーのエコー診断(左写真)。宮城島先生によるエコー診断(右写真)。

一方、HIV感染有無の検査(VCT)には150名(男性71名、女性79名)の受検者があり、6名(全体で4%、男性1名《1%、30歳代》、女性5名《6%、20歳代2名と40 歳代2名、50歳代1名》)のHIV感染者が見つかった。他の年齢層では陽性者はなかった。但し、前述男性1名と20代の女性1名の検査では抗体は検出されず、抗原(p24)が陽性であった。この結果は比較的最近に感染が起こり、抗体産生までには至っていないというウインドーピリオドではないかと推察された。我々の検査は抗体及び抗原も同時に測定できるキットを使用している。残念ながらこのキットは高価なため、まだケニアでは使用されていない。

キャンプ最終日の土曜日には今回初めてとなる他の孤児施設“Hekima Place”を訪問し、子供たちの歯科検査を含む健康診断をした。この施設は女子だけの孤児施設、69名の子供たちが暮らす。内11名がHIV感染者であり、我々のコンサルテーションクリニックの患者である。HekimaPlaceは車で約1時間強、小高い丘の上にある大きな施設である。全寮制の学校に通う子供たちを除く33名の子供たちの健康診察を行った。

診療風景

以上のごとく28回目の無料診療も無事終わった。参加していただいた先生方、本当にご苦労様でした、そして有難うございました。また気持ちよく彼らを送り出していただいた関係医療機関に対し心より御礼を申し上げます。

稲田の総括

今年は昨年の反省から(キャンプの準備不足、過去の経験から来る身勝手な思慮に欠ける思い)、使い勝手のよい、出来る限り多くの患者を診ることが出来るよう、いろいろ考えを巡らし、準備も早くから始めた。と言っても、残念ながら28回目にもなる無料診療を準備しているスタッフの力量不足を感じたためであった。私のスタッフ指導への力量不足を感じてもいた。ここは自分で納得の行く準備をしていくことで、今までの無料診療準備と何か違いが出るか試してみたかったことも事実であった。

念願のプライベートルーム、特にイスラムの女性のプライバシー、ベッドを必要とする診断目的で、今回初めて設置することが出来た。エコー診断や急性症状の患者を診るのもその目的の一つであった。

そして、キャンプ前から参加スタッフの中から声が上がっていた朝の出発前のミーティングである。薬剤の在庫状況、その日の予定等申し送りを確認し合う。 短時間ではあるがこのミーティングが参加者の団結を一層強固にしたことは深い意義があった。と、、、まあ、今回の無料診療、極めてスムーズにいったという印象しか残っていない。それだけ参加の先生方が一つの目的に集中できた結果と思っている。

無料診療を始めてから19年の際月が経った。プムワニ村住民の公衆衛生的な環境も少しずつ変わってきている。10年前からのケニア在住の意義の主体は“エイズ医療体制の構築、薬剤の真の恩恵をケニアの患者たちにも“が大きな目的である。その大きな目的を果たすための中に住民向け無料診療や、海外で医療を通じての社会貢献を目指す若い先生方にその研修の場として無料診療が存在している。この無料診療の質の高さが、私が現在行っているコンサルテーションエイズ医療を通じてナイロビでの”エイズ医療体制の構築“にどれほど寄与しているかは計り知れない。しかし、WHOの報告によれば、ケニア西部のビクトリア湖に接する各県では、いまだに20%以上の感染者がいるという疫学調査結果が発表されている(2017年度データー)。ナイロビ市の感染率の7%に比べれば極めて高い数字である。感染者の人口に対する割合にも関係があるであろう。ただ、ナイロビ市の感染者の多くが薬剤をとり、抗体検査を改めて受けないと考えたばあい、ここ数年の我々のキャンプでの抗体検査陽性者は新規感染者と考えられ、ケニア西部のデーターと比較が可能かどうか定かではない。ナイロビ市で薬剤を取っている患者を含めれば15%前後の陽性者が存在すると私は推定する。

ナイロビのプムワニ村だけで終わらせてはいけない、、、、。 と、考えるところに新たな前進あるのであろう、、。

From Inada ナイロビにて

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ご寄付のご報告(受領日2019年11月1日~11月30日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・サガネトシフミ様 金3,000円

・コジマカケル様 金3,000円

・カミヤマフミコ様 金10,000円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・キノシタマサユキ様 金10,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・アスカホーム様 金3,000円

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ご寄付のご報告(受領日2019年10月1日~10月31日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・サガネトシフミ様 金3,000円

・ニシウラキヌエ様 金7,000円

・コジマカケル様 金6,000円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・アスカホーム様 金3,000円

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ご寄付のご報告(受領日2019年9月1日~9月30日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・サガネトシフミ様 金3,000円

・ミヤモトナオミ様 金50,000円

・タチノリコ様 金5,000円

・トビタユウコ様 10,000円

・キムラキョウコ様 金3,000円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・アスカホーム様 金3,000円

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「第15回 NPO法人イルファーを知ってもらう会&チャリティーコンサート」が開催されます。

みなさま

日頃よりNPO法人イルファーにご支援を頂き、まことにありがとうございます。
12月1日(日)、第15回「NPO法人イルファーを知ってもらう会&チャリティーコン
サート」を開催致します。
12月1日のエイズデーに合わせて、帰日中の稲田理事長がエイズの現状を語りま
す。コンサートではヴァイオリンの演奏をお楽しみいただきます。
皆さまお誘い合わせのうえ、どうぞお越しください。お待ちしております。
               NPO法人イルファー副理事長 片柳佐智子

日時:2019年12月1日(日) 13:00~16:00
会場:ベリエスタジオ (京王線桜上水駅北口下車 徒歩12分、
               井の頭線西永福駅南口下車 徒歩15分)
          杉並区下高井戸4-19-2 

お問い合わせ先: 090-9682-5794、片柳
 
プログラム: 
○ 第一部 ・・・活動報告「エイズ、世界の現状、ケニアの現状」・・・稲田理事長
 
○ 第二部  チャリティーコンサート
ヴァイオリン演奏・・・篠山朝子さん
            曲目 バッハ「無伴奏パルティータ第2番よりサラバンド」
               クライスラー「愛の喜び、プレリュードとアレグロ」他
○ その他
 ・ ケニア産品展示販売&バザー    
マサイ族のブランケット、アクセサリー、ポーチ、ケニア紅茶、その他。
 ・ ケニア紅茶の試飲
 ・ 質疑応答
 
参加費: 無料(出入り随時)

主催: NPO法人イルファー

会場案内図

               

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第28回無料診療キャンプ報告(By宮城島) 2019年9月24日

 (イルファー釧路のブログからの転載です。)

エピローグ(総括;花火に彩られたキャンプだった)

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最初から、花火をキーワードにして、キャンプ報告を始めた訳ではないが、釧路大漁どんぱく祭りでの花火大会の日に飛び立ったのが縁であったのは間違いない。花火大会に合わせて行った釧路でのHIV検査会は、陽性者の拾い上げというより(もともと0.1%に満たないHIVの陽性率の低いところで検査したところで偽陽性は出るが、本質的陽性はレアだ)HIV検査がハードルの低いもので気楽に受けられるのだという啓発運動と、陰性者であることを確認することで、これからの人生の中で陰性であることを守る意識が芽生えることを期待してのカウンセリングが主体だった。ケニアではどうだろう。そんな悠長な検査会はやってられない。プムワニでも今だにHIV陽性率は5%を超えているのだから、陽性者を拾い上げることが急務だし主目的となる。全然目的の違う検査会を我々は釧路とケニアでやることになった訳だ。
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ケニア通関での出来事が、今回の大きな花火の一つであったと言っていい。薬剤の搬入はここ20年続けて来た訳であるが、過去に一度、全品没収され100ドルの袖の下で解放された経験があったが、あれはケニア的役人の個人的資質の問題として諦めた。しかし今回は、どのような使い方であれ、海外からドネーションとして持ち込んだ品物にも、TAXが掛かるという2013年発行の行政文書を盾に紳士的態度で一歩も譲らない。結局50ドルを税金として返納したが、これはどうしても看過できない事柄である。
そしてアリの病欠。キャンプの要の1人が抜けたことは、大きな花火と表現したとはいえ、私たちの心に重く沈んだ音を残した。形質細胞腫という悪性腫瘍で、大腿骨骨折を合併しており、早急な固定と放射線療法が必須であり、それが治癒に繋がる唯一の方法であるのだが、キャンプ期間中ただ病院のベッドで寝ているだけで、排尿は介護人による運搬で、体位交換すらされていない現実に辟易したばかりか、多発性骨髄腫との鑑別などのための血液検査など何一つやっていない(唯一やったのは骨生検とそれにより引き起こされた骨折!)。それで二週間の入院費用請求が17万!イルファーのサポート、そしてこれから立ち上げる予定のアリ基金でなんとかサポートをして行きたいが、日本との格段の差のあるケニアの医療事情をまともに見せつけられた気がした。それにしても、アリを見舞うたびに思うのは、どうしてそう達観していられるのだろうかということだ。インシャーラ、神の思うままにと本当に思っているようで、無神教者としては口惜しい。でもそれが医療状況が未熟の世界に生きる人たちの心の安定を図る知恵なのかもしれない。
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ムマジュマの妊娠はおめでたい花火だった。もう9ヶ月なのに、勢力的に超音波診断士になるために必死で勉強している。プムワニのキャンプの参加がなく小児科は大変だっただろうが、ヘキマの孤児院のメディカルチェックにも参加してくれた。予定日は10月10日だという。きっと元気な赤ちゃんが生まれることだろう。その時は大きな花火を打ち上げようじゃないか。
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プムワニでの診療を冷静に分析してみる。
まずHIVの拾い上げ。VCT(voluntary counsering and testing)自発的HIV検査の推奨については、最近の傾向として、殆どの患者がすでにHIV検査を受けている。しかも年に何回もだ。ルーチンに3ヶ月ごとに検査しているツワモノもいた。検査の理由はどうであれ、この地域ではこれだけVCTが普及しているということに他ならない。ただこの検査結果に安心して、いつの間にか感染してしまっているという事例は実際あるし、今回もそんなケースに出会った。今回のキャンプでは153人のHIV検査をして、陽性者は4名だった。このキャンプでのVCTの意義はかなり低下してきているとはいえ、検査すれば着実に引っかかるのも事実だ。
次に最近の大人の患者の症状を考察する。咳と痛み、腹痛、皮膚トラブルは主要症状には変わりないが、変形性膝関節症、高血圧、糖尿病、白内障など日本のどこでも見られるような慢性疾患が来るたびに増えてきているような気がする。そしてその症状も、クリニックが開設しているから行ってみるか的ななんとも必然性がなさそうなものが大半に見える。もちろん前出の髄膜炎のような急性疾患が運び込まれることもあるが、それはレアケースだ。かなり重症な化膿性疾患も五月雨式に現れるが、それも衛生状態がよろしくない環境ではありがちなことだから当然と受け止めている。だから一番求められる処方が、痛み止め、制酸剤、湿布、咳止め、種々の軟膏。20年前に初めて開設した時には、ここが命を守る砦のような気分だったのとは、かなり様相が変化して、日本の一般クリニックのような役割を担っているような錯覚に陥る。年に一回開催される当クリニックが住民に歓迎されつつも、現地のニーズは変わって来ていると理解しなくてはいけない。
プムワニに根を張って20年。VCTと一般診療を黙々と続けてきて、地域の住民の信頼度はもちろん高い。そして何より、現地での稲田プロジェクトを側面から支える強力なサポート活動でもあるし、稲田プロジェクトの質の高さの担保でもある。医療従事者のプロが継続して関わり、前年の反省を元に、さらにシステム化が進んで行く診療スタイルは、見ていても素晴らしいチームワークとスキルだと自認している。しかし問題はこれを現地のニーズの変化に合わせてどう維持して行くかということだ。HIV陽性者に寄り添って行くことが、稲田先生のもっとも大切な活動の目的であり、モチベーションだとすれば、それとプムワニでのフリーメディカルキャンプがどうリンクするのかを改めて考え直す時期が来ていると思う。
数年前から始まったコトレンゴ(HIV陽性の孤児が暮らす孤児院)での、HIV治療サポートプログラムは現状打開の最高のモデルに成り得るのではないだろうか。陽性者がきっちりと治療され、成人となりいつかは医療者となって、自分たちと同じ境遇の子供達のサポートに回る。いや医療者にならなくてもいい、成長した彼らが次のサポーターとして孤児たちに関わることが事業の継続性を担保するはずだ。稲田先生を始めとするHIV治療の専門集団がそこにコミットすれば、もっとアウトカムが明確になってくる。そしてそれが、今年初めて訪問したヘキマの孤児院にも繋がって行く。もちろん松下照美さんが主宰するモヨチルドレンセンターMCCでもいつHIV陽性
者が出て来てもおかしくない状況があり、そことの連携も大切な横糸だ。このような子供達への医療支援、サポートが今後の稲田プロジェクトのコアにならないか、最近そう思っていた。
ついに最大の花火が上がった。稲田先生からの総括。日々のブログに書いた通りだが、上記のような20年の現地の変化を勘案し、また本来のHIV患者に寄り添う趣旨を再認識し彼の出した結論は、とりあえず20年続けて来たキャンプを一回延期して、次のプロジェクトを模索するということだった。私はそれに大賛成である。
小児を対象としたプロジェクトの再構成、あるは一年先に、再びプムワニで展開する場合のシステムの変更。あるいは、キャンプの対象地域をプムワニから別なところに大胆に移すことも念頭に、十分に考察を加えていかなくてはいけない。そしてそのための資金調達も喫緊の課題だと思う。出資者にも魅力あるプロジェクトを作り出して行くこと、それが私たちの今後の使命でもある。
アリのことも考えなくてはいけない。イルファーでどこまでサポートするか、万が一アリが長期的休職を余儀なくされた場合に、代わりの実務者をどうするか。あるいはムマジュマの育休中に医療スタッフをどう確保するか、現地での任務を遂行して行くためには、早めに目星をつけておかなくてはいけない懸案である。そういう意味ではせくな急ぐなで、時間をかけてやらなくてはならないだろう。まあ、ケニアのポレポレ気分だ。
これから日本に戻って、自分に出来ることを考える。まずはそれからだ。いろんな花火があったが、全ては明日に繋がる花火と思っている。
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