プムワニ便り 2021年3月

ご無沙汰しております。

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もいよいよ始まりました。しかし、今年も余すところ9ヶ月となりました。まだまだ世界中が収束を見ないコロナ感染症、いかにこの9ヶ月を無駄なく使うかですね。

皆様におかれましては、コロナウイルス感染もなく(?)、ご無事でお過ごしのことと思います。

久しぶりのプムワニ便りです。

2021年はじめてのプムワニ便り、明るくない話になりますが、1にコロナ、2にコロナ、3,4がアメリカの2020年11月の大統領選挙を控えた時期のコロナ感染最悪の拡大とその後のトランプ大統領の醜態など、この時期の最悪なコロナ感染拡大を語らずして2020年、及び2021年の今後は語れないような気がする。

新型コロナウイルス

昨年は、一昨年12月中国からその感染が拡大したとされるCovid-19に世界中が翻弄され、1年以上経った現在でも感染者数、死者数とも最多数を記録するという毎日が継続中ということが報道されている。日本でも第3波、ついに2度目の緊急事態が発令された。イギリスも、フランスも多くの国で、再度の外出・移動禁止令が発令され、国民は平気で過ごしていた日常の生活パターンを変えざるを得ないことになった。便利な日常が不便になる、密を防げとの号令のもと、会食を含む外食が出来なくなる、飲み歩きが出来なくなる、一方、差別も生まれ、帰郷できなくなる、具合が悪くなっても病院に行き難い、感染者への差別偏見などの状況が再び生み出された。確かに、接触が感染源となる状況では、会いたくても会えないという状況はあるが、県の恥だ、町の恥だと、いわれなき誹謗中傷が名前も名乗らない人々によってインターネットを通じて感染者に圧力をかける、これは大人のいじめ、子供のいじめがなくなるわけがない。自分に自信のない者が、立場を利用したいじめ(ハラスメント)をする、そして自己満足的な優越感に浸る。更にハラスメント・バッシングを受けた人の命を奪ってしまうこともある。なんと日本は情けない人の多い国になってしまったことか。世代によって考え方が違うでは片付けられないことではないだろうか、それとも極一部の人達の仕業なのであろうか?と、すれば、メディアの報道のあり方に問題があるのでは、、、。まるで全ての人がいじめをしているような、、、? 以前の出来事と少しでも異なると、記事になると思っているのだろうか? 最近の報道は単にやり玉に挙げることばかりと言っても、一概に間違いとは言い切れないと感じている。報道は国をかえる力を持っている、報道の仕方次第では国を右にも左にも動かすことができる力を持っていると感じている。後半で述べる米国トランプ流政治もツイッタ-と言う投稿を通じたその類なのだろうか? 国中を右と左に分断してしまった。

コロナ感染に対する差別偏見は、あたかも1980年代にアメリカで最初のエイズ患者が見つかった時と同じ様な気がする。日本でも同様であった。あれから40年もの歳月が流れたにもかかわらず、人類は差別や偏見について何も学ばなかったのであろうか? 患者へのいたわりの気持ちが感じられない。1994年に国際エイズ学会が横浜で開かれた。その際にメディアのあり方が大きなテーマとなった。薬剤さえきちんと服薬すれば、感染者でも非感染者と同様、天寿をまっとうできる時代になり、初めから判っていたことながら、ようやく日常の生活では他人へ感染させることがないと言う認識が広まっている時代になった。しかし、あのときのHIV/AIDSに対する差別偏見は、実は今でもアフリカには根強く残っている。治療を受けない、受けたくないがひいては新感染者を生み、なかなか減らないことが現実である。

一方、ケニアでのコロナ感染拡大、私の人生中でも、かつて経験したことのない長期間に渡る自粛活動、外出制限を強いられたが、自宅での生活にはほとんど影響が出なかった。日本食料品が底を突いたくらいだ。無くたってケニアにだって食材はある、、、。飲みに出かけなくたって、みんなで会食しなくたって、友人や患者を忘れることはない。ただし、診療という活動にはある意味影響が出た。患者の経過観察受診間隔を延ばさざるを得なくなった。いや受診間隔の延長が可能であった。一ヵ月毎の来診を2ヶ月に、2ヵ月毎の来診を3ヶ月毎に変更したり(仕事等で地方に行っていた患者が、各県でロックダウンにより、ナイロビに戻って来られないとか)。さらに密を避けるため、少人数の受診予約しか出来ず、その結果毎日少人数の診療が続くことになったが、密を避ける工夫をしてきたのが幸いしたのか、患者のコロナ感染は一人も無かった。

またエイズ孤児施設の子供患者は施設からの外出が禁止され、部外者の立ち入りも4月以来6月末まで禁止されてしまった。7月から特定の人にのみ出入り禁止が解除され、往診による経過観察が出来るようになった。施設からの外出はまだ出来ない。ただし、往診なので、毎土曜日出かけることになった(時には日曜日も)。施設での採血後、事務所に検体を持ち帰り、検査をした。外出制限ぎりぎりの帰宅となった。学校が2021年1月3日まで休校であったため、全寮制の宿舎に居た孤児患者はそのほとんどが施設に戻り、施設に常駐する看護師への服薬指導のもと、投薬が極めて順調だった様子が伺えた。服薬に対する指導が浸透していると思われ、自立第一歩への兆しも感じた次第である。

幸いにもこれまでの活動がまったく止まってしまうような事態には至らなかった。長期に渡る未受診にもかかわらず、服薬指導が浸透していたためと思われるが(手前味噌?)、患者たちに急激な悪化が認められた例は1例もなかった。ウイルス量も90%近くの患者が検出限界以下を示し、定時の服薬が習慣になってきたためであろう。これも何度も何度も、口をすっぱくして語りかけたことの成果なのかもしれない。ここまでくれば、我々が20年間に渡り継続してきた活動は成功していると言っても良いであろう。ただ、子供たちが施設に居たから出来たのかもしれない。学校に戻ってもこの定期的な服薬を継続してほしいものだ。

完全に止まったのは毎年20年間も続けてきた無料診療である。昨年出来なくたって、今年がある、今年がまただめなら来年がある。でも遅れたくない。特に西部の県での新規プロジェクト開始に遅れが出てはいけない。

ケニアでもコロナウイルス感染の第2波が12月から1月にかけて終わりかけているが(図参照)、第2波の始まりは第1波が収束したと思しき9月末ごろの感染率は4~5%まで低下したが、その約1ヶ月後の11月の初めには16%まで上昇した。12月、1月の第2波収束の頃にかけての、政府による外出・移動制限にほとんど変わりはなかった。夜11時以降朝の4時までの外出禁止が夜10時に繰り上がった。

夜10時頃のナイロビ市(左)、キスム市(右)

バーやレストランの閉店時間を夜10時から夜9時に繰り上げ、60日間継続すると発表された。11月4日のことである。ウガンダ国境、エチオピア国境、南スーダン国境、ソマリア国境は封鎖されたまま(実際には袖の下で越境はもちろん可能)、規制はたったのこの1時間繰り上がったくらいの違いしかない。政治集会は禁止、教会や集会は会場定員の3分の1まで、学校は1月3日まで休校、ただし初等教育最終学年及び高等教育最終学年の生徒に限り、進級試験のため対面授業は継続、この辺は以前とまったく変わらない。したがって2020年度の学校暦は消失することになってしまった。留年ってこと??

ところが、その後約10日後には急速に検査数に対する感染陽性率は下降に転じた。1月の半ばでは2%台にまで下降した。それぞれの波は、どうして収束したかのような状況が作り出されるのだろうか? そして、おそらく2から3ヶ月くらいのうちにさらに感染率の高い第3波が始まるのだろうか? 下の図を見ると、第3波が3月ごろ始まりそうである。いや、原稿を書くのが遅くなったため,3月になっても書いているしだい。幸いにも3月の感染者データーを加えることが出来てしまった。予想通り、第3波到来、3月17日には感染率17%まで跳ね上がった。それでもしばらくすると収束したかのような様子を示すのであろうか?

ケニア保健省によれば(2月25日)、1月の輸入予定から遅れること2ヶ月、3月初めにもAstra-Zenecaのワクチンが輸入されるとのことだ。医療従事者、警官、高齢者、教師が優先となるが、おそらく接種開始は4月になるであろう。一般への接種は2022年に入ってからと予想されている。何時になることやら、、、。下の図にもあるように、検査数もそこそこ行われている(昨年3月以来100万検体)。感染者は約10万人(平均10人に1人弱、県によりかなりの偏りがあるが、)、入院中、自宅隔離者は約15000人と医療崩壊一歩手前である。死亡者は1700人(1.7%)、一方、回復者は82000人、約83%とかなりケニアにしては高率と思われる。

3月3日 Daily Nationより

現在、そしてしばらく上述の規制はしばらく続くであろう(1月時点での規制)。しかし3波は必ず来る(おそらく)? やっぱり来た。

ウイルスに対するワクチンが認可されたとは言え、まだまだ先行き不透明感がある。短期間でのワクチン接種率の高いイスラエルのその後の経過が注目される。結果がわかるまではやはり数ヶ月かかるだろう。

時は勝手にどんどん過ぎる、何時になれば本当に収束するのか? ケニアでの活動に更なる影響が出ないうちにしてほしいものだ。先行き不透明では意欲が削がれる。しかし、あと10年はケニアで頑張ると、昨年12月13日にあったリモートセミナ-(釧路、横浜、ナイロビが結ばれました)で宣言してしまった。早くまともな活動を開始したい。地球全体にかける大きなマスクが必要だ!!

202011月アメリカ大統領選挙中の米国の最悪コロナ感染拡大

通年であれば、4月はニューヨーク、11月は日本に行き、活動報告や、活動サポートの継続をお願いする時期だ。しかし昨年4月のニューヨーク行きは、ケニアでの国際線の発着が禁止され、ケニアを出ることすらできなかった。11月の日本行きもコロナ感染が拡大している国からの訪問者はたとえ症状がなくても、14日間の自宅隔離、私の場合、自宅といっても有るような、無いような、通常シェアハウスと言うところを利用している。約4週間の滞在期間のうち2週間も隔離生活を送らなければならないのでは、十分な活動は出来ない。結局取りやめにした。でもこの2ヶ月間のケニア滞在の延長はここでの活動に時間的な余裕をもたらした。継続滞在の重要性を感じた次第である。

さて、そのニューヨーク、いや米国、医療技術や防疫が最先端と称してきた神話(?)はものの見事に崩れ去った。それも大統領選挙活動ばかりに目を向け、国民の悲鳴に耳を傾けなかったかった指導者によって崩された。新規感染者が見つかるたびに、感染源とされる国々がバッシングの対象となり、それも強そうな米国を誇示するかのように。ところが、科学を無視し、コロナ感染拡大を憂う科学者を罵倒し,  自身を、米国を強く見せるための間違った行動や情報を勝手に流し、耳を疑わない多くの国民に感染拡大をもたらしたことは、ほぼ間違いないであろう、自身も感染したのだから。それでも彼は強さを誇示するために、必要以上に自身の説を唱え続けた。それが科学的な根拠とは縁遠いものであっても。もちろん2020年11月に行われる大統領選挙を狙ってのことであった。当選すれば亡くなった国民に哀悼の意を表明するくらいで終わってしまう。勝てば官軍的な思考であろう。しかし、彼は選挙戦にも、コロナ感染対策にも敗北した。下図に示すように、大統領選中にも感染者数は増加の一途。更に新大統領就任後急速な感染者数の減少が見られる。そう、トランプ氏が感染対策を採らなかった証である。それともメディアのトランプ降ろしの陰謀データー??

さらに、大統領選最終勝者を決める作業中の1月6日、トランプ候補は支持者に対しアジ演説を行い、支持者を炊きつけ “この選挙は盗まれた”、“投開票に不正があった”、“勝者は自分だ”、“死に物狂いで戦え”と扇動し、暴徒化した支持者たちは米連邦議会議事堂になだれ込み、5名の人が亡くなる事態にまで発展した。米国歴史上かつて無い出来事であった。私の在米40年の中にも類を見ない不愉快な出来事であった。アメリカはこんなに良識のない人々の集団であったのかと、、、。

似たような指導者はブラジルにも見られた。報道体制も確かに大統領が言ったことを書いているだけ、それを判断するのは国民しだいと言うのでは情けない。国を右にも左にも動かせる力がある報道体制は、あるいは正しい方向に動かさなければならない状況を判断し、たとえ大統領発言が間違っているときでも、鬱憤晴らしの国民をあおるようなことはやめてほしい。読者は神様、購読者が居なくなれば報道社は潰れる。目先だけに目を向けず、気骨のある報道をしてほしいものだ。アメリカ各新聞社がどの党を支持するかの発表は購読者確保の狙いがあるのであろう。正しいものは正しい、間違ったものは間違っていると言える報道をしてほしい。

外国からアメリカを見ていると、トランプ候補の手当たりしだいとも思える醜態はまるで、私利私欲に満ちた選挙をしている(?)3等国のように見える。米国の現行の選挙制度で“負けは負け”、習慣となっている新大統領へのお祝いのメッセージも置かず、早々にホワイトハウスを出た。いずれ、戻ってくるとのメッセージを残し。

確かにアメリカは移民の国である。その移民者たちは迫害や劣悪な生活環境から逃れたいために、アメリカにやってくる。メイフラワー号に乗って1620年に初めての移民がヨーロッパでの迫害から逃れるためアメリカ大陸に到着した。400年前のことである。アメリカはアフリカから拉致してきた奴隷と言う無報酬の人たちによって支えられた時期がある。今の移民者は低賃金をもらえるが、アフリカからの奴隷に代わるあたかも白人社会の奴隷なのかもしれない。彼らは自分たちの生活が更に向上するかのような発言をする人材にあこがれるのであろう。

ちなみに、アメリカの白人層(アングロサクソン系)はいまやマイノリティーである。アフリカ系アメリカ人を含めすべての白人以外の人口構成は、すでに50%を超えている。冷飯を食わされていた白人層が温かいご飯を食べられると言う発言に同調するのはごく自然な成り行きである。しかし、それに賛同した人々が暴徒と化し、大統領選挙決定機関を襲ったのである。これが今のアメリカの姿だとすれば、やはり何かが変わらなくてはならない。つい最近、バイデン大統領は最低時給賃金を1時間15ドルに引き上げる法案を提出、上院でも通過する見込みである。これも将来の低所得者層の票を狙ったものだろうが、実行したことには拍手を送りたい。言葉巧みな発言ではお腹はいっぱいにならない。私が1976年に渡米した際の給与は時給5ドル95セントであった。税金も引かれないほどの低賃金であった。それでも勉強するチャンスには代えられなかった。ちなみに引退時(2010年)は時給50ドル以上にまで達していた。それでも生活は苦しかったことを思い出す。今の私ですか? もちろん無給です。時給ゼロです。ははは、、、。

 

 

ケニアにおける新しい活動は? 

今年度の活動の予定も先行き不透明のため、案はあるにせよ、実施に向けた状況が整っていない。しかし、不透明だといって何もしないわけにはいかない性分である。出来ることから少しずつ始めたい。今年度の計画予定の中には、ケニア西部の郡(日本の県に相当)での新プロジェクトの開始も含まれており、前途多難が予想される2021年度だが、それでも西部ミゴリ郡のエイズ担当衛生局との面談を取り付け、今月(3月4日)に面談を果たした。感触は良好であったが、対応への動きは遅い気がする。なんたって“ポーレ、ポーレ”何事もゆっくり、ゆっくりのアフリカ、いつになることやら、、、。ここで我々のプロジェクトに対する賛同・協賛が得られれば、ケニア・ナイロビでの過去20年間で得た知識、経験を生かし、この郡でもプムワニ村同様、よい方向へ向かわせることが出来ると確信している。

コロナ感染第3波真っ只中、時期を見据えた迅速な対応が要求されるが、どうしてどうして、ここはケニアであることを頭に入れておかなければならない。とほほ、、、

スタッフのアリ・ウエンベのその後

一方、スタッフのアリ・ウエンベ、今年1月からレントゲン照射が始まり(診断はすでに昨年の2月に出ていたにもかかわらず)、1週間に5回、5週間、計25回の放射線治療が行われた。幸い副作用も見られず、4月初めに再度のPETスキャンが予定され、ここで腫瘍は認められないとの診断になれば、職場復帰が出来ると考えている。しかし彼も今年で68歳になる。日本なら引退している歳だが、彼の気持ちがしぼんでいるのではとの懸念はあるが、早く復帰してほしい。

孤児昼食サポートプログラム

コロナ過のため学校が約1年休校となり、行き場所を失った子供たちが多かったのだろう、年間で(2020年1月から12月まで)13800人の子供たち(男の子6822人、女の子6978人)に給食が行き届いた。提供したお米は1トンを超える。密を避けるため、テーブルを囲んでの昼食は禁止、持ち帰りとした。スラムでは大人も子供も行き場を失い、たむろする毎日、子供たちによる駐車してある車へのいたずらも増えた。

現在は、兎にも角にもコロナ感染のリスクを低くする行動をするしかないが、仕事帰りの一杯が無くて、合コンが無くても、多人数で会食しなくても、カラオケをしなくても、否応なしに時は日々過ぎていく。コロナ渦の中でも自身の時間を作り出し、目標に向け少しずつでも前進あるのみ。大切にしよう自身の時間を、、、待つのいやだ!!

4月13日から一ヶ月、今年もイスラム教徒のラマダン絶食期間が始まる。今年も挑戦してみるかな?

今年も余すところあと270日あまり、良い年になってほしいものだ。

今後ともご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

From Inada ナイロビにて、ケニアで11回目の新年を迎えました。

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ご寄付のご報告(受領日2021年2月1日~2月28日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・キムラキョウコ様 金3,000円

・タケノウチマサナガ様 金1,500円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・タナカミチヨ様 金15,000円

・オブチアキオ様 金10,000円

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ご寄付のご報告(受領日2021年1月1日~1月31日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・ハシモトケイコ様 金3,000円

・キムラキョウコ様 金3,000円

・イノウエマスオ様 金2,000円

・コジマ様 金3,000円

・タケノウチマサナガ様 金1,500円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・ヤスイアキコ様 金5,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・トクメイ様 金5,852円円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・エスアスカホーム様 金3,000円

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ご寄付のご報告(受領日2020年12月1日~12月31日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・キムラキョウコ様 金3,000円

・コジマ様 金3,000円

・タケノウチマサナガ様 金1,500円

・ヨシノマサコ様 金10,000円

・トビタユウコ様 金10,000円

・サガネトシフミ様 金1,000円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・サカタリョウコ様 金10,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・フジワラキヨタカ様 金10,000円

・トクメイ様 金30,000円

・イガラシマキ様 金10,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・エスアスカホーム様 金3,000円

・ウスバミチヨ様 金5,000円

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ご寄付のご報告(受領日2020年11月1日~11月30日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・キムラキョウコ様 金6,000円

・コジマ様 金3,000円

・タケノウチマサナガ様 金1,500円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・エスアスカホーム様 金3,000円

・トクメイ様 金6,486円

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イルファー釧路の師走講演会にリモートで参加しませんか?

第17回師走講演会の今回は横浜とケニアからのリモート講演です。

リモート参加を希望する方は次の宛先に「師走講演会にリモート参加を希望」とメールしてください。

   メール宛先:ilfar946@gmail.com

1.日時:2020年12月13日 16:00-18:00(開場 15:30)

2.場所:釧路ろうさい病院講堂(今回はリモートでも視聴可能)

3.プログラム:

   講演1. 新型コロナウィルスでも繰り返される偏見や差別

      特別講師:岩室紳也 (横浜からのリモート講演)

   講演2. コロナの時代:ケニアHIV医療支援の現状と展望

      特別講師:稲田頼太郎 (ケニア ナイロビからのリモート講演)

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ご寄付のご報告(受領日2020年10月1日~10月31日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

ご寄付のご報告(受領日2020年10月1日~10月31日 )

・トビタユウコ様 金10,000円

・コジマ様 金3,000円

・タケノウチマサナガ様 金1,500円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・イシダヒロキ様 金5,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・イガラシマキ様 金10,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・エスアスカホーム様 金3,000円

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ご寄付のご報告(受領日2020年9月1日~9月30日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・キムラキョウコ様 金3,000円

・コジマ様 金3,000円

・タケノウチマサナガ様 金1,500円

・ハシモトケイコ様 金3,000円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・オオタニアキヒコ様 金3,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・エスアスカホーム様 金3,000円

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ご寄付のご報告(受領日2020年8月1日~8月31日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・オールコーポ様 金300,000円

・カミヤマフミコ様 金10,000円

・キムラキョウコ様 金3,000円

・コジマ様 金3,000円

・タケノウチマサナガ様 金1,500円

・スズキキョウコ様 金5,000円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・ヤマダヨウイチロウ様 金100,000円

・フジナカヒロコ様 金10,000円

・ナイトウヨリコ様 金10,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・エスアスカホーム様 金3,000円

・モリタヒロエ様 金20,000円

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ご寄付のご報告(受領日2020年7月1日~7月31日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・ミヤモトナオミ様 金30,000円

・キムラキョウコ様 金3,000円

・コジマカケル様 金3,000円

・タケノウチマサナガ様 金1,500円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・サカモトヒデミ様 金50,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・アシダタロウ様 金3,000円

・イガラシマキ様 金10,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・カツヤマキョウコ様 金10,000円

・タグチトシアキ様 金10,000円

・スズキユージ様 金10,000円

・ヒラシマカヨコ様 金3,000円

・ワタナベリカ様 金10,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・エスアスカホーム様 金3,000円

・ヤマムラヨシコ様 金3,000円

・トクメイ様 金6,319円

・ヤグラミチヤス様 金10,000円

・エスアイアンジョウ様 金93,500円

・カサハラタケコ様 金7,000円

・ウスバミチヨ様 金5,000円

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NPO 法人イルファー会報 JAMBOの第11号をアップしました。

会報 JAMBOの第11号はこちらをクリックしてください。

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ご寄付のご報告(受領日2020年6月1日~6月30日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・アラカワユキオ様 金7,000円

・トミヅカヒサコ様 金2,000円

・フジタケイコ様 金2,000円

・ホソブチケンイチロウ様 金2,000円

・ヤマグチキヨミ様 金10,000円

・シバタミチコ様 金1,000円

・ハシモトケイコ様 金3,000円

・ヨシダタケシ様 金7,000円

・コミヤタエコ様 金10,000円

・トビタユウコ様 金10,000円

・キムラキョウコ様 金3,000円

・コジマシゲル様 金7,000円

・コジマミユキ様 金6,000円

・タケノウチマサナガ様 金1,500円

・アンジョウレッドリボンノカイ様 100,000円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・シマウチアキヒコ様 金27,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・ハギワラアココ様 金5,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・エスアスカホーム様 金3,000円

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ご寄付のご報告(受領日2020年5月1日~5月31日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・ハシモトケイコ様 金3,000円

・キムラキョウコ様 金3,000円

・タケノウチマサナガ様 金2,500円

・ニホンチュウキントウアフリカフジンカイ様 80,000円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・イガラシマキ様 金7,000円

・ミヤムラハルオ様 50,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・キクチサチコ様 41,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・エスアスカホーム様 金3,000円

・ヒロセハヤコ様 金5,000円

・キムラアキコ様 金10,000円

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ご寄付のご報告(受領日2020年4月1日~4月30日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・キムラキョウコ様 金3,000円

・コジマカケル様 金3,000円

・タケノウチマサナガ様 金1,500円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・オダ様・キタガワ様・ミヤギシマ様 金600,000円

・シスメックス様 金300,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・エスアスカホーム様 金3,000円

・トクメイ様 金5,652円

・クサノアキコ様 金3,000円

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プムワ二便り: 予想もできない出来事

一昨年、昨年そして今年、私にとって予想も出来ない、そして受け入れがたい事柄が何度となく起こった。日本、ケニアそして世界中で起こった。私も長い間生きている。自分の歳がいくつになるのか数えなければ忘れるくらい長い間生きている。当然長生きすればするだけ色々な出来事に遭遇することになるのだが、、。ただし、出来事をきちんと理解でき、記憶の中に留めることが出来れば,,,の話である。今のところ、出来事を把握し、意見も出せ、それについての行動も伴っているので、遭遇した数がまだ増えそうである。まだぼけていないつもりと思っている。

友人、親戚、スタッフ事情

私は大学生時代(今から何年前のこと??)、当時の流行のエレキバンドグループを作り(同じ歳だが、なぜか全て他大学の友人達)、夏休み、冬休みになれば東京を離れ、地方の小都市でお小遣い稼ぎ(もちろん結局は赤字)で演奏旅行に出かけたものだった。あれから半世紀、50年以上経ったが、未だに当時のバンド仲間達との付き合いが続いていた。彼らを真の親友と言うべきなのであろう。

一昨年、そのバンドの仲間の2人が亡くなった。胃癌、そして喘息治療に使われていたステロイド剤の長期使用による副作用から来たと思われる敗血症。昨年6月には叔母が亡くなり、8月にはケニア人現地イルファースタッフの一人に骨の癌が見つかった。生検の際に骨折までさせられ(程度の悪い手技)、さらに検査、検査ばかり、未だに治療がなされていない。なんという国なのだろう、ケニアという国は、、。続いて昨年暮れ、またバンド仲間が一人亡くなった。昨年11月の帰日の際、何度も入院先を見舞った。ケニアに戻る数日前までは回復基調にあったが、帰ケニア直後の12月20日、訃報が届いた。 そして今年4月10日、4回目の癌治療の最中であった実兄が亡くなった。更に。前述の現地スタッフのご母堂が老衰のため亡くなった。

確かに生き物は生まれた以上、必ず細胞の活動が停止する時が来る。それが自己の細胞の寿命なのか、自己以外のものよって停止されるのかはさまざまである。

世界のコロナウイルス

今、世界中を震撼させる予想も出来ない出来事が世界各国で起こっている。中国武漢発の新型コロナウイルス感染の世界的な流行である。その感染力のすさまじさは、ここ数ヶ月で世界の350万人以上の人が感染し、25万人の人々が亡くなっている(2020年5月3日現在)。特にアメリカは対岸の火事的な見方をしていたため、感染者、死亡者ともに世界のトップになってしまい(感染者130万人、死亡者2万人)、特にニューヨーク州、ニューヨーク市は最悪の事態に陥っている。あの強気のアメリカ大統領でさえ、このような事態になると予想しなかった出来事である。

ブラジルでは10万人の感染者、7000人の死者が出ているにも拘らず、ボルソナロ大統領は未だに“人は何時かは亡くなる”、コロナウイルスを「ちょっとした風邪」、「病気の最大の治療法は仕事だ」と言いきり(経済優先)、新型コロナ対策の陣頭指揮を執る保健相(人命優先)を意見対立のため解任する始末。

コロナウイルス感染による肺炎は、コロナウイルスのスパイクプロテイン(S-Protein)分子と肺細胞の表面にあるACE2(アンギオテンシン コンバーティング エンザイム)受容体分子の結びつき(肺細胞への感染)により肺の細胞の活動が停止し、酸素を取り込めなくなり、死に至る。自己以外のものよって細胞の活動が停止されているのである。

このような生命分子科学現象を抑えられるのは、やはり科学的分子構造を持った薬剤ということになる。「病気の最大の治療法は仕事だ」と言い切るブラジル大統領、反論するのも馬鹿馬鹿しい限りである。

コロナウイルス感染は、分子科学から遠く離れたところにも、休校、休職、解雇、自宅隔離、医療崩壊等、世界中の人々の日常生活に多大な影響を及ぼしている。

日本からのニュースを見ていると、政府の対応の遅れ(経済重視のためかな?)、不真面目な人の多いこと、不要不急の外出は控えるようにとの自粛要請など、一向に耳を傾けない、自分は感染しないと思っているのでしょう、感染は他人事、、、。日本人はここまで真剣さを考える力を失ってしまったのだろうか?“情けない限り”と思う以外の何者でもない事実のような気がする。

ケニアのコロナウイルス

さて、私、本来なら4月の中ごろニューヨークに毎年戻り、1ヵ月ほど過ごし(半分は仕事)、ケニアに戻る予定でいた。しかし、ケニアでも最初のコロナウイルス感染者が3月13日に見つかり(米国オハイオ州に留学していたケニア人で、ロンドン経由で帰ケニアした学生)、その感染者、自宅隔離中に家族、友人達との濃厚接触があったため、家族、友人への感染が確認されたことから、ケニア政府はその5日後の3月18日、すぐさま新型コロナウイルス感染者が確認された国からの渡航者で在留許可を持たない外国人は入国不可、たとえ許可証を持っていても症状が無ければ14日間の自宅隔離、熱でもあれば医療施設での隔離(自費払い)を決定した。また3月25日からは貨物機以外の全ての国際線の運行を停止し、さらに4月6日からは、ケニア全土で夜7時以降朝の5時までの外出禁止、ナイロビ県を含め多くの県が他県との出入りを禁止 (県境閉鎖) という状況が現在も続いている。出入り禁止を金儲けに使う運転手もいる。たとえば、食品。生鮮食料品運搬の車両は外出禁止時間内でも交通許可証持参で通行できる。その食料品が積んであるトラックの荷台を二重底にし、高額で越県を斡旋した運転手が逮捕された。

夜7時以降の外出禁止令のため、自宅で仕事をする人達が多くなったせいだろうか、朝夕の車の混雑は全く無し(写真は夕方6時半ごろ)。反対車線は市内に向かう車線、1台も車の姿はない。

乗り合いバスも、いわゆるソーシャルディスタンスと称し、座席2つに対して乗客1名が原則(ただし料金は2倍)、警官に見つかれば、その場で罰金命令、営業停止。ただ、袖の下の効くケニアでは警官の副収入になってしまっているようだ。ナイロビ市内は全員マスク着用義務と日本とは比べものにならないほど極めて厳しい日常生活を強いられている。外出時間制限を守らない住民が警官に見つかると、袋叩きに合うというニュースも飛び込んでくる日常(最初は見せしめのためだったと思われるが、、)。ストリートチルドレンが寝る所も無く集まっている場所でも、警官が催涙弾を発砲し、解散させるなど、まるで戒厳令のようだ。しかし、こうでもしないと、ケニアでは感染拡大を防げないのかもしれない。

ケニアッタ大統領の夜間外出禁止令の決断は日本やアメリカに比べきわめて早かったとの印象がある。そのためケニアでの感染拡大が何とか押さえられているのではと思っている。しかし、本当にケニア人は日中も出かけずソーシャルディスタンスを長期にわたり守り切れるのであろうか?

2014年、エボラウイルス感染が西アフリカ諸国で見つかり、伝播し始め、西アフリカ諸国外でも感染者が見つかり始めた直後、ケニア政府はナイジェリアからの航空機の発着を禁止した。お陰で1件もエボラ感染者は報告されていない。

ケニアでは本年3月13日以来約2ヶ月の間に、465名の感染者が見つかっており、死者は24名と報告されている。私の住んでいるナイロビ市(人口400万人前後)が最も感染者が多く、ついでモンバサが続く。検体検査数は5月7日の時点で27370検体、ここ数日一日の検査数が1000検体前後で推移している。手動の検査から、自動の検査に切り替わったことも検査数が増加した原因と思われるが、土曜も日曜もなく検査をしている職員は仕事に見合った給与が払われていないと、ストライキも辞さない構えである。

一方、人口密度の高いスラム地区で感染が広がったらの危惧も、今のところ現実になっていない様子だが、楽観は出来ない。ソマリア系ケニア人、ソマリア人難民が多く居住しているイースレイという地区が我々のプムワ二地区の隣にある。2流物品の買い付け、転売でビジネスがなりたっている地区である。従って他の地区から多くの人が出入りする活気あふれる地区である。写真を見れば、一目瞭然、不要不急の外出など全く関係ないことが判るだろう。

しかし、ここ数日、この地区で感染者が多く発見されたところから、大統領命令で、このイースレイ地区は5月7日から少なくとも15日間完全ロックダウンになった。この地区に入ることも出ることもできない。

プムワ二の事務所に行くにもかなり遠回りしないと行けないほど道路が封鎖された。

一方、イスラム教徒たちのラマダン月間が4月24日から始まった。信者達のモスクでの礼拝も、ソーシャルディスタンスを保てない理由から禁止されている。礼拝は自宅で行うよう指示が出ている。家族や親戚らと食卓を囲む「イフタール」(日没後の食事)を楽しむことも、夜遅くまで人々が買い物に繰り出すことも出来ない。まさか、オンライン“イフタール”??

日中の空腹、夜間の外出禁止、7時以降自宅に缶詰状態、これでは家庭内不和など起こりそうだ。

ナイロビの稲田

そのようなケニア事情により、4月に予定されていた米国行きの航空券は取れず、たとえ取れたとしても、NYでは無症状であっても14日間の自宅隔離。と、言っても感染のリスクはケニアよりも極めて高い状況、更に米国からの他国への渡航禁止、ということはケニアに戻れなくなる可能性が極めて高いNYである。不幸中の幸い、戻れないことでナイロビ滞在を延長しなければならず、かえってこの1ヵ月、ナイロビ現地での活動に専念できることにもなった。

しかし、我々の活動にも影響(?)が出ており、他県の患者はナイロビ市に来られないことも含め、来診患者が極端に少なくなった。いや、少なくした。経過の良い患者は受診間隔や検査間隔を延長するなど患者の来診時の交通機関利用の機会をできるだけ避けるようにしているため、患者の来ない日が増加している。幸い、我々の患者の90%以上は経過も良好、服薬失敗から新規に最近紹介されてきた患者の経過観察や検査が現在の診療状況だ。

私は毎日事務所に出かけているが、事務所兼診療所は静かなものだ。が、スラムでも仕事にあぶれてしまった人達が多くたむろするようになり、日銭に困った人達による強盗が日中(夜は外出禁止)頻発するようにもなった。日本やアメリカのように給付金などケニアには全くない。高価な医療機器のある事務所も狙われる可能性があり、入り口のドアを強固なものに取り付け直したり、大工仕事も日常の仕事になってしまった。

ケニアでのコロナ感染が何時収束に向かうのか、国際線の発着禁止が何時解かれるのか未だ全く予想できない状況。今年から来年にかけての新たな活動への挑戦も具体的にいつ行動を起こせるのかはっきりせず、計画だけが先行するのみ。ここにも予期せぬ出来事がある。

それでも、私はケニアで今後も活動を続けていくつもりだ。“危険が迫っているから、帰国援助便で早急に本国へ “と言われても、何のためにここケニアに居るのかを考えれば、患者を捨てて帰国は出来ない。帰国??? 私にとってケニアは第3の、そして最後の母国、ここで何時までも活動が続けられれば本望だ。

From Y. Inada ナイロビにて

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・キムラキョウコ様 金3,000円

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・アラガトモヒサ様 金3,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

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・キムラキョウコ様 金3,000

・コジマカケル様 金3,000

・タケノウチマサナガ様 金2,000

・ヤマダキヨハル様 金50,000

・ハナムラアキ様 金3,000

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・アラガトモヒサ様 金3,000

・コヤマヒロコ様 金3,000

・エスアスカホーム様 金3,000

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・キムラキョウコ様 金3,000円

・コジマカケル様 金6,000円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

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・アラガトモヒサ様 金3,000円

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・コヤマヒロコ様 金3,000円

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ご寄付のご報告(受領日2019年12月1日~12月31日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・サガネトシフミ様 金3,000円

・キムラキョウコ様 金6,000円

・タカハシタエコ(アイノハ)様 金35,000円

・ハシモトケイコ様 金5,000円

・トビタユウコ様 金10,000円

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・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・トクメイ様 金30,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

・オブチアキオ様 金10,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・サカタリョウコ様 金10,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

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・モリシュンジ様 金10,000円

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・トクメイ様 金100,000円

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第28回プムワニスラム地区住民対象の無料診療 (2019年9月15日~9月22日)

第28回の無料診療は、例年とその準備が少し違っていた。本来なら7月、8月と2ヶ月をかけて準備、9月は最終確認をするのが通年であった。昨年のキャンプレポートを読み返していただければ、今年度第28回のキャンプの準備は私の昨年の反省点を踏まえてのものであったのがお判りになるだろう。NYから戻ったのが5月初め、6月からキャンプの準備を始めた。まず手始めに大工仕事からとりかかり、鍼灸用の追加ベッド、歯科用の整理棚を作った。次いで、昨年から収納してあるブース毎の機材箱の中身を記録を基に確認、在庫チェック、足らなければ注文表を作った。薬剤もしかり、昨年の薬剤の配布状況から、必要な薬剤、不必要な薬剤の色分けをし、注文表作りを今年は私一人でやった。一方、7月からはナイロビ市衛生局へのキャンプ開催許可願い、医療従事者一時ケニア免許証等の外回りを例年通りアリに任せた。ところが、アリに異変が起き始めていた。左股関節付近に痛みが出て、杖をつかなければ歩けない状態になった。事務所にも来られない日が続いた。痛み止めの服薬にもかかわらず痛みは軽減せず、2週間以上経過し、その異常さからレントゲン写真をとるように勧め、次いでMRIと検査が続いた。その結果、大腿骨上部に癌らしき影が見つかった。まったく予期せぬ出来事に当惑はしたものの、内回りの準備を6月から始めていたことが功を奏し、ほとんど準備に遅れは出なかった。

アリは8月半ば過ぎ、癌の種類の検査(バイオプシー)のため入院した。 ところが、バイオプシーをした外科医により、患部に骨折を起こされてしまった。検査結果は悪性だが、治療可能(形質細胞腫)との結果であったが、骨折のため歩くことも出来ず、患足の牽引固定もされず、放射線治療もされず、アリが外科医と連絡を取っても、外科医はまったく顔を出さない。その後1ヶ月もの間病室で寝たきりの状態、まったく最低の病院だ。それでもアリはこれがケニアでは当たり前だと思っていたようだ。アリの友人はアリの本当の病名を知らない。骨折手術なら評判の良いこの病院だ、と勧める。“なぜ稲田はアリを早く転院させないのだ”と、陰では言われていたそうだ。この1ヵ月間はアリには電話で用が足りる仕事をしてもらった。寝ているだけより、することがあるほうが良いと思った。ただ無料診療は目前に迫っている。薬剤注文も一括購入が出来、配達してくれる卸売店を探した。やや値段は高めだが、私自身が外回りをする時間が無い事情を考えると、ここでの購入しかないと判断した。9月15日無料診療に遠く日本から駆け付けてくれた先生方はアリを毎日のように見舞ってくれた。そして、さすが医療従事者の集団、今後の治療プランを立ててくれた。キャンプ終了後、ただちに骨折の整復手術、放射線治療、更にリハビリテーションによる歩行訓練ができる病院を探しまくった。

幸いナイロビ市内に適当な病院が見つかり、10月2日に転院となった。その1週間後、骨折整復手術が行われ、後は回復を待って、放射線治療が開始される。最終診断検査の結果により放射線量や照射回数が異なるが、その最終検査結果の遅れにより確定診断(2つの可能性がある)が出来ず、放射線治療の開始が遅れている。

このように予期せぬ出来事があったにもかかわらず、第28回住民向け無料診療は全員到着の翌日9月16日からスタートした。

成人科医師4名、小児科医師2名、歯科医師1名、鍼灸師1名、薬剤師2名、看護師4名、HIVカウンセラー1名(事務所スタッフ)、現地ボランティア(非医療従事者)18名のもと、地域住民を対象とした5日間の無料診療を行った。

現地ILFAR-Kenyaのスタッフ、左からAli Wembe(病欠)Mwajuma Ramadhan(ナイロビ大学で実習中、土曜のヘキマ施設のみ参加)の参加はなかったものの, Joseph Wambogo もよく頑張ってくれた。

             朝8時にはすでに長蛇の列

柳瀬看護師、柏谷看護師ともスワヒリ語に堪能、力強い助っ人がまた来てくれた。

以上14名の先生方が朝から夕方まで汗を流した。

5日間の診療で、受付登録者数2368名 (成人男性605名、成人女性1045名、小児男子350名、小児女子388名)、診察患者数、成人科1582名(診断名2544)、小児科737名(診断名1028)、歯科147名(20代から30代の女性のみで1/3以上を占めていた)、鍼灸科234名、合計2700名を診た。

本年もポータブルエコー機器も導入し、的確な診断ができるよう質の向上を図った。宮城島先生の指導によるムワジュマ・クリニカルオフィサーのエコー診断(左写真)。宮城島先生によるエコー診断(右写真)。

一方、HIV感染有無の検査(VCT)には150名(男性71名、女性79名)の受検者があり、6名(全体で4%、男性1名《1%、30歳代》、女性5名《6%、20歳代2名と40 歳代2名、50歳代1名》)のHIV感染者が見つかった。他の年齢層では陽性者はなかった。但し、前述男性1名と20代の女性1名の検査では抗体は検出されず、抗原(p24)が陽性であった。この結果は比較的最近に感染が起こり、抗体産生までには至っていないというウインドーピリオドではないかと推察された。我々の検査は抗体及び抗原も同時に測定できるキットを使用している。残念ながらこのキットは高価なため、まだケニアでは使用されていない。

キャンプ最終日の土曜日には今回初めてとなる他の孤児施設“Hekima Place”を訪問し、子供たちの歯科検査を含む健康診断をした。この施設は女子だけの孤児施設、69名の子供たちが暮らす。内11名がHIV感染者であり、我々のコンサルテーションクリニックの患者である。HekimaPlaceは車で約1時間強、小高い丘の上にある大きな施設である。全寮制の学校に通う子供たちを除く33名の子供たちの健康診察を行った。

診療風景

以上のごとく28回目の無料診療も無事終わった。参加していただいた先生方、本当にご苦労様でした、そして有難うございました。また気持ちよく彼らを送り出していただいた関係医療機関に対し心より御礼を申し上げます。

稲田の総括

今年は昨年の反省から(キャンプの準備不足、過去の経験から来る身勝手な思慮に欠ける思い)、使い勝手のよい、出来る限り多くの患者を診ることが出来るよう、いろいろ考えを巡らし、準備も早くから始めた。と言っても、残念ながら28回目にもなる無料診療を準備しているスタッフの力量不足を感じたためであった。私のスタッフ指導への力量不足を感じてもいた。ここは自分で納得の行く準備をしていくことで、今までの無料診療準備と何か違いが出るか試してみたかったことも事実であった。

念願のプライベートルーム、特にイスラムの女性のプライバシー、ベッドを必要とする診断目的で、今回初めて設置することが出来た。エコー診断や急性症状の患者を診るのもその目的の一つであった。

そして、キャンプ前から参加スタッフの中から声が上がっていた朝の出発前のミーティングである。薬剤の在庫状況、その日の予定等申し送りを確認し合う。 短時間ではあるがこのミーティングが参加者の団結を一層強固にしたことは深い意義があった。と、、、まあ、今回の無料診療、極めてスムーズにいったという印象しか残っていない。それだけ参加の先生方が一つの目的に集中できた結果と思っている。

無料診療を始めてから19年の際月が経った。プムワニ村住民の公衆衛生的な環境も少しずつ変わってきている。10年前からのケニア在住の意義の主体は“エイズ医療体制の構築、薬剤の真の恩恵をケニアの患者たちにも“が大きな目的である。その大きな目的を果たすための中に住民向け無料診療や、海外で医療を通じての社会貢献を目指す若い先生方にその研修の場として無料診療が存在している。この無料診療の質の高さが、私が現在行っているコンサルテーションエイズ医療を通じてナイロビでの”エイズ医療体制の構築“にどれほど寄与しているかは計り知れない。しかし、WHOの報告によれば、ケニア西部のビクトリア湖に接する各県では、いまだに20%以上の感染者がいるという疫学調査結果が発表されている(2017年度データー)。ナイロビ市の感染率の7%に比べれば極めて高い数字である。感染者の人口に対する割合にも関係があるであろう。ただ、ナイロビ市の感染者の多くが薬剤をとり、抗体検査を改めて受けないと考えたばあい、ここ数年の我々のキャンプでの抗体検査陽性者は新規感染者と考えられ、ケニア西部のデーターと比較が可能かどうか定かではない。ナイロビ市で薬剤を取っている患者を含めれば15%前後の陽性者が存在すると私は推定する。

ナイロビのプムワニ村だけで終わらせてはいけない、、、、。 と、考えるところに新たな前進あるのであろう、、。

From Inada ナイロビにて

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皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

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・ハナムラアキ様 金3,000円

・アラガトモヒサ様 金3,000円

・コヤマヒロコ様 金3,000円

・アスカホーム様 金3,000円

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ご寄付のご報告(受領日2019年9月1日~9月30日 )

皆様、 ご厚情を賜りまして厚くお礼申し上げます、誠にありがとうございました。

・サガネトシフミ様 金3,000円

・ミヤモトナオミ様 金50,000円

・タチノリコ様 金5,000円

・トビタユウコ様 10,000円

・キムラキョウコ様 金3,000円

・ヤマダキヨハル様 金50,000円

・ハナムラアキ様 金3,000円

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・アスカホーム様 金3,000円

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「第15回 NPO法人イルファーを知ってもらう会&チャリティーコンサート」が開催されます。

みなさま

日頃よりNPO法人イルファーにご支援を頂き、まことにありがとうございます。
12月1日(日)、第15回「NPO法人イルファーを知ってもらう会&チャリティーコン
サート」を開催致します。
12月1日のエイズデーに合わせて、帰日中の稲田理事長がエイズの現状を語りま
す。コンサートではヴァイオリンの演奏をお楽しみいただきます。
皆さまお誘い合わせのうえ、どうぞお越しください。お待ちしております。
               NPO法人イルファー副理事長 片柳佐智子

日時:2019年12月1日(日) 13:00~16:00
会場:ベリエスタジオ (京王線桜上水駅北口下車 徒歩12分、
               井の頭線西永福駅南口下車 徒歩15分)
          杉並区下高井戸4-19-2 

お問い合わせ先: 090-9682-5794、片柳
 
プログラム: 
○ 第一部 ・・・活動報告「エイズ、世界の現状、ケニアの現状」・・・稲田理事長
 
○ 第二部  チャリティーコンサート
ヴァイオリン演奏・・・篠山朝子さん
            曲目 バッハ「無伴奏パルティータ第2番よりサラバンド」
               クライスラー「愛の喜び、プレリュードとアレグロ」他
○ その他
 ・ ケニア産品展示販売&バザー    
マサイ族のブランケット、アクセサリー、ポーチ、ケニア紅茶、その他。
 ・ ケニア紅茶の試飲
 ・ 質疑応答
 
参加費: 無料(出入り随時)

主催: NPO法人イルファー

会場案内図

               

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第28回無料診療キャンプ報告(By宮城島) 2019年9月24日

 (イルファー釧路のブログからの転載です。)

エピローグ(総括;花火に彩られたキャンプだった)

DSCN3539
最初から、花火をキーワードにして、キャンプ報告を始めた訳ではないが、釧路大漁どんぱく祭りでの花火大会の日に飛び立ったのが縁であったのは間違いない。花火大会に合わせて行った釧路でのHIV検査会は、陽性者の拾い上げというより(もともと0.1%に満たないHIVの陽性率の低いところで検査したところで偽陽性は出るが、本質的陽性はレアだ)HIV検査がハードルの低いもので気楽に受けられるのだという啓発運動と、陰性者であることを確認することで、これからの人生の中で陰性であることを守る意識が芽生えることを期待してのカウンセリングが主体だった。ケニアではどうだろう。そんな悠長な検査会はやってられない。プムワニでも今だにHIV陽性率は5%を超えているのだから、陽性者を拾い上げることが急務だし主目的となる。全然目的の違う検査会を我々は釧路とケニアでやることになった訳だ。
DSCN3550
ケニア通関での出来事が、今回の大きな花火の一つであったと言っていい。薬剤の搬入はここ20年続けて来た訳であるが、過去に一度、全品没収され100ドルの袖の下で解放された経験があったが、あれはケニア的役人の個人的資質の問題として諦めた。しかし今回は、どのような使い方であれ、海外からドネーションとして持ち込んだ品物にも、TAXが掛かるという2013年発行の行政文書を盾に紳士的態度で一歩も譲らない。結局50ドルを税金として返納したが、これはどうしても看過できない事柄である。
そしてアリの病欠。キャンプの要の1人が抜けたことは、大きな花火と表現したとはいえ、私たちの心に重く沈んだ音を残した。形質細胞腫という悪性腫瘍で、大腿骨骨折を合併しており、早急な固定と放射線療法が必須であり、それが治癒に繋がる唯一の方法であるのだが、キャンプ期間中ただ病院のベッドで寝ているだけで、排尿は介護人による運搬で、体位交換すらされていない現実に辟易したばかりか、多発性骨髄腫との鑑別などのための血液検査など何一つやっていない(唯一やったのは骨生検とそれにより引き起こされた骨折!)。それで二週間の入院費用請求が17万!イルファーのサポート、そしてこれから立ち上げる予定のアリ基金でなんとかサポートをして行きたいが、日本との格段の差のあるケニアの医療事情をまともに見せつけられた気がした。それにしても、アリを見舞うたびに思うのは、どうしてそう達観していられるのだろうかということだ。インシャーラ、神の思うままにと本当に思っているようで、無神教者としては口惜しい。でもそれが医療状況が未熟の世界に生きる人たちの心の安定を図る知恵なのかもしれない。
DSCN3662
ムマジュマの妊娠はおめでたい花火だった。もう9ヶ月なのに、勢力的に超音波診断士になるために必死で勉強している。プムワニのキャンプの参加がなく小児科は大変だっただろうが、ヘキマの孤児院のメディカルチェックにも参加してくれた。予定日は10月10日だという。きっと元気な赤ちゃんが生まれることだろう。その時は大きな花火を打ち上げようじゃないか。
DSCN3664

プムワニでの診療を冷静に分析してみる。
まずHIVの拾い上げ。VCT(voluntary counsering and testing)自発的HIV検査の推奨については、最近の傾向として、殆どの患者がすでにHIV検査を受けている。しかも年に何回もだ。ルーチンに3ヶ月ごとに検査しているツワモノもいた。検査の理由はどうであれ、この地域ではこれだけVCTが普及しているということに他ならない。ただこの検査結果に安心して、いつの間にか感染してしまっているという事例は実際あるし、今回もそんなケースに出会った。今回のキャンプでは153人のHIV検査をして、陽性者は4名だった。このキャンプでのVCTの意義はかなり低下してきているとはいえ、検査すれば着実に引っかかるのも事実だ。
次に最近の大人の患者の症状を考察する。咳と痛み、腹痛、皮膚トラブルは主要症状には変わりないが、変形性膝関節症、高血圧、糖尿病、白内障など日本のどこでも見られるような慢性疾患が来るたびに増えてきているような気がする。そしてその症状も、クリニックが開設しているから行ってみるか的ななんとも必然性がなさそうなものが大半に見える。もちろん前出の髄膜炎のような急性疾患が運び込まれることもあるが、それはレアケースだ。かなり重症な化膿性疾患も五月雨式に現れるが、それも衛生状態がよろしくない環境ではありがちなことだから当然と受け止めている。だから一番求められる処方が、痛み止め、制酸剤、湿布、咳止め、種々の軟膏。20年前に初めて開設した時には、ここが命を守る砦のような気分だったのとは、かなり様相が変化して、日本の一般クリニックのような役割を担っているような錯覚に陥る。年に一回開催される当クリニックが住民に歓迎されつつも、現地のニーズは変わって来ていると理解しなくてはいけない。
プムワニに根を張って20年。VCTと一般診療を黙々と続けてきて、地域の住民の信頼度はもちろん高い。そして何より、現地での稲田プロジェクトを側面から支える強力なサポート活動でもあるし、稲田プロジェクトの質の高さの担保でもある。医療従事者のプロが継続して関わり、前年の反省を元に、さらにシステム化が進んで行く診療スタイルは、見ていても素晴らしいチームワークとスキルだと自認している。しかし問題はこれを現地のニーズの変化に合わせてどう維持して行くかということだ。HIV陽性者に寄り添って行くことが、稲田先生のもっとも大切な活動の目的であり、モチベーションだとすれば、それとプムワニでのフリーメディカルキャンプがどうリンクするのかを改めて考え直す時期が来ていると思う。
数年前から始まったコトレンゴ(HIV陽性の孤児が暮らす孤児院)での、HIV治療サポートプログラムは現状打開の最高のモデルに成り得るのではないだろうか。陽性者がきっちりと治療され、成人となりいつかは医療者となって、自分たちと同じ境遇の子供達のサポートに回る。いや医療者にならなくてもいい、成長した彼らが次のサポーターとして孤児たちに関わることが事業の継続性を担保するはずだ。稲田先生を始めとするHIV治療の専門集団がそこにコミットすれば、もっとアウトカムが明確になってくる。そしてそれが、今年初めて訪問したヘキマの孤児院にも繋がって行く。もちろん松下照美さんが主宰するモヨチルドレンセンターMCCでもいつHIV陽性
者が出て来てもおかしくない状況があり、そことの連携も大切な横糸だ。このような子供達への医療支援、サポートが今後の稲田プロジェクトのコアにならないか、最近そう思っていた。
ついに最大の花火が上がった。稲田先生からの総括。日々のブログに書いた通りだが、上記のような20年の現地の変化を勘案し、また本来のHIV患者に寄り添う趣旨を再認識し彼の出した結論は、とりあえず20年続けて来たキャンプを一回延期して、次のプロジェクトを模索するということだった。私はそれに大賛成である。
小児を対象としたプロジェクトの再構成、あるは一年先に、再びプムワニで展開する場合のシステムの変更。あるいは、キャンプの対象地域をプムワニから別なところに大胆に移すことも念頭に、十分に考察を加えていかなくてはいけない。そしてそのための資金調達も喫緊の課題だと思う。出資者にも魅力あるプロジェクトを作り出して行くこと、それが私たちの今後の使命でもある。
アリのことも考えなくてはいけない。イルファーでどこまでサポートするか、万が一アリが長期的休職を余儀なくされた場合に、代わりの実務者をどうするか。あるいはムマジュマの育休中に医療スタッフをどう確保するか、現地での任務を遂行して行くためには、早めに目星をつけておかなくてはいけない懸案である。そういう意味ではせくな急ぐなで、時間をかけてやらなくてはならないだろう。まあ、ケニアのポレポレ気分だ。
これから日本に戻って、自分に出来ることを考える。まずはそれからだ。いろんな花火があったが、全ては明日に繋がる花火と思っている。
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第28回無料診療キャンプ報告(By宮城島) 2019年09月23日

 (イルファー釧路のブログからの転載です。)

成熟の先にあるもの、そしてモヨ(9月22日)

DSCN3710ニューフェイス達は、朝早くにナイロビ国立公園のサファリに出かけて行った。1人部屋に残って、昨夜の事を反芻してみる。
ケニアのキャンプをほぼ終え、開放感の中で盛り上がったパーティーの最後を締めたのは稲田先生の言葉だった。このキャンプの期間中、何度も2人で話し合ってきたこれからの事。ついにアナウンスする時が来た。20年を振り返り多くの協力者のおかげでここまで来られたことのへ感謝。HIV患者へ寄り添うことの熱意。プムワニ以上にHIV陽性率が高くまだまだ大変なところがケニアにもナイロビにもある現実。HIV陽性孤児が成長して医療者になることへのサポートの夢。そして今のキャンプを続けるには資金が足りないというこれも現実。夢と現実が錯綜する中で、彼の出した結論は、とりあえず20年続けて来たキャンプを一回延期して、次のプロジェクトを模索するということだった。それがベストの選択だと私も思っていたし、今後の継続性のあるHIV陽性者のサポートを続けるためにも、ターゲットをプムワニから、子供達に向けることが最も有効であり、協賛者の賛同を得やすいと思っていた。いよいよその結論が出た。大きな花火が打ち上がった。皆神妙に聞いてたし、言葉一つ一つに納得し頷いていた。私は恥ずかしいことになぜか涙を止められなかった。キャンプを一時中断せざるを得ないことが悲しいのではない。自分の関わった20年を頭の中で回想し、そして次の一歩を踏み出せたことに対する安堵と喜びの涙だったのかもしれない。
キャンプの終わった夜に見たナイロビの花火は、幻ではない。20年間の及ぶプムワニ医療キャンプに対する盛大な打ち上げセレモニーだったに違いない。
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午後は恒例行事となったモヨホームへ。ハイウエイを走り抜けること小一時間でティカの街についた。待ち受けていた松下照美さんの笑顔と男児およそ20人。お互いの自己紹介の後、持ち寄ったおもちゃで遊んだり、音楽に合わせて踊ったり。流石に男の子は元気だ。昨日は女児の孤児院でゆったりとした時間を過ごしたのと対照的な破天荒ぶり。でも、元気こそ将来のパワーだ。松下さんが80歳までの夢を語っていた。薬物依存の子供のリハビリを農業体験を通して行う農場を作ったのは昨年のことだったが、彼らを社会に送り出すシステムを作りたい。そのためにも薬物依存専門の医師の参加も求めて行きたいと。70を過ぎても10年後の夢を語れるすごさに感服したとともに、昨夜スタッフのみんなに、還暦を祝ってもらって悦に入っていた自分が恥ずかしくなった。
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稲田先生の夢、松下さんの夢、どちらも大きくて畏怖さえ覚える。
プムワニでの医療キャンプの来年は、次のステップへ移るための充電期間となりそうだが、モヨホームのますますの継続的進化にこれからも注目して行きたいと心から思う。
これで、今年のケニアは終わった。アサンテサーナ。
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第28回無料診療キャンプ報告(By宮城島) 2019年09月22日

 (イルファー釧路のブログからの転載です。)

ナイロビで花火、そしてヘキマへ(9月21日)

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鳥のさえずりで目を覚ます。昨日までの喧騒の中の外来が終わりホッとしているのと、何かやり足りなかったような気持ちが入り混じっているが、綺麗なそして日本では聞くことのできない鳥の声につかの間の安堵を感じ、そんな時間に身を任せているのが心地よい。
昨夜自炊パーテイーで盛り上がっている時のこと、突然外で、ドーンという音が連続的に鳴り響いた。まさかどこかでドンパチが始まったかと身を縮めながらベランダに出てみると、なんと街の中心部で大掛かりな花火が上がっていたのだった。ナイロビで花火!今まで19年もここに来ているが、一度も拝んだことのない花火。釧路の大漁どんぱく花火を見損ねてから始まったこの旅の中で、我々はいくつもの花火(事件)をくぐり抜けて来たが、この花火は正真正銘の花火だ。プムワニでのキャンプ終了を盛大に祝うかのようなスターマインに、何故だか目頭が熱くなった。
午前中は、ナイロビ中心街の公園で行われている、マサイマーケット(青空市場)にお土産の物色。イルファー釧路のバザーのためにも大袋を下げて覚悟して行動、しかし暑くて少々バテ気味ながらもなんとか終了。
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午後はナイロビから西へ車で1時間半ほどにある街にあるHekima Place(女児専用の孤児院)へ。昨年まではコトレンゴというHIV陽性者ばかりの孤児院を訪問し、メディカルチェックをしていたが、コトレンゴにあるHIV薬をヘキマの孤児院に供給していた縁から稲田先生が関わるようになった。コトレンゴのサポートは稲田先生とムワジマの定期的な訪問と検査によりかなり安定して来た感があり、今年の訪問はヘキマを選んだということだ。70人程度が寄宿しており、そのうち11人がHIVに感染している。陽性陰性を問わず、すべの子供達の口腔ケアと身体チェックが今回の我々の使命だ。
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迎えてくれたのは、ケイトさんという80歳になる温厚な、しかもとてもジョークが素敵な女性。彼女がここの創設者だった。ペンシルベニア出身で人生の半分をここに捧げている敬虔なクリスチャンだ。現在寄宿している孤児は乳飲子からclass8(中学生)だが、高校、大学まで支援しているのはすごい。孤児を預かるうちに、HIV陽性の子供にも関わるようになり、コトレンゴと繋がったわけだ。昼食をご馳走になった後、口腔チェックで虫歯の確認をし、問診と聴診による健康チェックをおよそ35人に行ったが、彼らが暮らしている環境に目を見張った。5エーカーの畑を持ち、多くの野菜を栽培し、かつ牛を飼育しミルクを採取する。鶏の飼育もしており、卵も自給自足だ。そして、爽やかな空気と穏やかな風。昨日までいたプムワニとは別世界がここにあった。
こんな環境の中で、愛の中で育った子供達は幸せなんだと思うし、これからも守ってあげたいと思う。コトレンゴにしろ、ヘキマにしろ、我々の支援のターゲットが少しずつ変わりつつあるのを感じた。
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第28回無料診療キャンプ報告(By宮城島) 2019年9月21日

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頑張れムマジュマ、負けるなアリ(9月20日)

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昨日は、診療が終わって、ムマジュマにエコーのレクチャー。ソノグラフィスト(超音波検査専門技師)の資格を取るため、日々レポートに苦労しているとは聞いていた。実際のケースをモデルにしてのエコーを教えて欲しいということだった。もちろんできる限り応援するつもりだったが、本当の患者を連れてきたのにはビックリした。基本的なことは大学でのレクチャーで理解していたが、さすがに細かなことはまだまだ。見えるものと見えないものをしっかりと理解し、間接所見から読み取れる情報をいかに引き出すかもポイントの一つであると偉そうに説明しながら、プローブの当て方を伝授したが、もうじき臨月の妊婦なのに、その真剣な学びの態度にむしろこちらが気後れする雰囲気だった。でも絶対に合格して欲しい。プムワニの住民のためにも。
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アリの骨腫瘍生検結果が出た。形質細胞種だった。今後はそれが孤発性か、あるいは多発性骨髄腫の一病態なのかの鑑別が必要だが、とにかく放射線療法を急ぐ必要がある。今入院している病院でそれが出来るのか。どちらにしても治療を急がなくてはならない。病的骨折をしているのだからなおさらだ。居ても立ってもいられず、午前中の診療前にアリを見舞いに行った。ベッドに寝たきりで苦悩しているかと思いきや、笑顔で我々を迎えながら、痛くもないし大丈夫だよと言い放つ。トイレ行くにも担いで連れて行ってもらっているのにだ!この病院では血液の検査もしていない。骨折部位の牽引すらしていない。早くしかるべき病院に移すべきだが、果たして何処なんだそこは?別れ際の握手で、彼は「インシャーラ(神の思し召のままに)」と、言った。神頼みで諦めていいと言う問題ではないような気がするが、ケニアの医療の常識は一体、、、、放射線治療で治癒が期待できるからこそ、もどかしさと焦りと悲しさを感じながら、外来の喧騒の中に戻った。
5日目。スケジュール上は今日が最後のプムワニでの外来。
最近の大人の患者の症状を考察する。咳と痛み、腹痛、皮膚トラブルは主要症状には変わりないが、変形性膝関節症、高血圧、糖尿病、白内障など日本のどこでも見られるような慢性疾患が来るたびに増えてきているような気がする。そしてその症状も、クリニックが開設しているから行ってみるか的ななんとも必然性がなさそうなものが大半に見える。もちろん前出の髄膜炎のような急性疾患が運び込まれることもあるが、それはレアケースだ。かなり重症な化膿性疾患も五月雨式に現れるが、それも衛生状態がよろしくない環境ではありがちなことだから当然と受け止めている。だから一番求められる処方が、痛み止め、制酸剤、湿布、咳止め、種々の軟膏。20年前に初めて開設した時には、ここが命を守る砦のような気分だったのとは、かなり様相が変化して、日本の一般クリニックのような役割を担っているような錯覚に陥る。年に一回開催される当クリニックが住民に歓迎されつつも、現地のニーズは変わって来ていると理解しなくてはいけないと考えながら、黙々と患者をさばいて行く。
最後の2時間に怒涛のように患者が押しかけ、息もつく暇がなく時間がすぎて、突然のように患者が途絶えた。これで終わったのか?なんの感慨もないうちに疲弊して終了してしまった。
個人的に130人は新記録かもしれない。
成人378人、小児191人、歯科48人、鍼灸72人。みんなすごい数をこなしていた。お疲れ様、そしてありがとう。
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第28回無料診療キャンプ報告(By宮城島) 2019年9月20日

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働く看護師さんそして松下さん(9月19日)

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朝6時きっかりに、玄関の呼び鈴がけたたましくなる。料理人アンソニーのおでました。釧路組の部屋がメインダイニングとして全員の食事部屋、飲み会部屋となっているので、朝食を作りに日参してくるのだ。いつも陽気な顔でやってくる。「ドクトリ!(ドクターのこと)お願いしたスマホはまだかい?みろ俺のスマホは写真を撮ってもボケてどうしようもないだろう」人懐っこく、会うたびに聞いてくる。どうやら、昨年日本でスマホを買って来て欲しい(もちろん金なんて出すつもりもないんだろうが)と私に頼んだらしい。買ってやるなどと一言も行った覚えはないのだが、それらしく捉えられるような曖昧な表現をしたのか、彼はしつこく覚えている。ものを貰うことに慣れているケニア人と話しているとこんなことは結構ある。とにかくいい加減な返答はしないことだと改めて思う。
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朝のミーティングで、看護部から毎日報告がある。今日のリーダーは誰、何かあったらまずそのリーダーに聞くようにと。そして誰々が歯科ブース、誰々が薬局、誰々がラボ、というように配属を明確にしてくれる。自主的に考えたルール。それが診療単位の隙間(ニッチ)に滑らかに効率よく入りこみキャンプの素晴らしい潤滑油となる。仕事は探してするものだ、という名言をまさに地で行く仕事ぶりで感嘆しかない。
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急性鬱滞性乳腺炎がきたんです。と飯島先生が興奮して話す。何に興奮したの思えば、看護師さんのとっさの処置。状況を聞きつけた産科経験のある柏谷さんが、現場で乳房マッサージを始め、たまった母乳を搾乳してくれた。彼女のカンガが濡れソボるような相当の排乳だったらしいが、それで患者の症状が著しく改善したんだと。興奮覚めやらぬ飯島先生の目は看護師へのリスペクトに他ならない。
午前の外来が佳境に入った頃、二組のビジターが来た。一組目は本来は火曜日に来るはずだったナイロビ市保健局の役人。我々の医療行為が適切なのか、研究目的ではないのか視察するらしい。ソシアルホールも市のもので我々が賃貸料を払って借り受けているのだ。今回は非常に好意的な笑顔でキャンプのレベルの高さを褒めて帰って行ったと稲田先生が言っていたが、やっぱりなにがしかの袖の下を用意した模様。我々がなぜここで医療行為を行なっているか、その歴史を理解してくれれば、喜んで場所を提供して活動を認可してくれるようなものだが、やっぱりケニアの行政はそんなもんだと半ば諦めの境地で外来に戻る。
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二組目の来訪は嬉しかった。モヨの松下照美さんが2人の日本人見学者を連れて陣中見舞いに来てくれたのだ。忙しい午前中であったけど、先の役人の視察と違い、一瞬で場を和ませてくれるオーラがそこにある。和やかに旧交を温め合い、日曜日のモヨでの再会を約束して爽やかに帰って行った。同志がそこにいた。
今日の実績。
成人374人、小児190人、鍼灸59人、歯科31人
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第28回無料診療キャンプ報告(By宮城島) 2019年9月19日

  (イルファー釧路のブログからの転載です。)

援軍現る(9月18日)

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堀越先生が、ナイジェリアでのWHOの活動(ポリオ撲滅のための予防接種推奨)の休暇を利用して、同僚の看護師さんを連れてわざわざケニアに来てくれた。久しぶりの再会に心が熱くなった(だから飲み過ぎた)。そして今日明日と我々のキャンプを手伝ってくれる。小児科ブースは少し余裕が出来るだろう。
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三日目、今のところみんなの体調は良好で、順調に外来がスタートした。診療の最後に、HIV検査を勧めるのだが、最近の傾向として、殆どの患者がすでにHIV検査を受けている。しかも年に何回もだ。試しにどのくらい検査するのかと聞いてみると、平均して一年に2~3回検査している。ルーチンに3ヶ月ごとに検査しているツワモノもいた。なぜそんなに検査するのだと聞くと、自分を守るためだと。何か違う。自分を守るには、それなりのセーファーセックスをするのが第一だろうと言っても、笑って聞きすごすだけ。行動変容もしないで、自分の安心のために検査を繰り返すのはやはり違うと思ったが、それ以上の議論にならなかった。そんな訳だから、検査フォームに昨年陰性と記載した患者が、今回陽性になっていることが実際ある。今日もそんなケースに出会った。
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午後、恒例のプムワニサバイバルスクールを訪問した。歓迎のダンスはいつも楽しい。歌の中で、イナダに続いてミヤギシマと言ってくれたようだが、ミヤシマとしか聞こえない。貧困の環境の中で生き残っていくには(だからサバイバルスクールなのだ)、勉強をすることであるという単純で明解なことを必死で実践している学校に通い続けて20年。もちろん我々の入れ込みも大きい。そんな子供達と束の間の交流はとても楽しい。彼らの未来は彼らが作り出す。それを少しでもサポート出来ればこの上もなく幸せだ。
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学校との交流があったものの、9時4時の診療とはいえ密度の濃い外来だった。個人的には今日も100人を超えた。
成人293人、小児135人、鍼灸45人、歯科は30人に達した。
昨夜は、自炊だったが、今夜はエチオピア料理を食べに行く。ONとOFF、日本でこそ必要なことだ。
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