プムワニ便り 2018年5、6月編

 雨季の季節到来:3月末から始まったケニアの雨季、5月になっても、6月になってもスコールのような雨は続いた。日本流に言えば異常気候とでも言うのか、、、。北半球のみならず、南半球のアフリカにも異常気象が押し寄せてきているのだろうか?快適なナイロビでの生活も、この時期はうんざりどころか、仕事に出かけたくなくなる。それでもこの雨を待ち望んでいる者(?)もいる。アフリカ大陸の住人である野生動物たちだ。雨を受けて育つ草、その草を餌とする草食動物、その草食動物を餌とする肉食動物、餌食になった草食動物のお余りに群がる他の動物や鳥たち、まさに食物連鎖のお手本がここアフリカ大陸には見られる。

そんな中、4月はじめに、ニューヨークに一ヶ月ほど戻った。もちろん半分は仕事。ご寄付をいただいている団体や個人の方々と活動報告を兼ねた食事会(う~~ん、久しぶりのニューヨークの食べ物、んまかったす)、お酒も美味しい、ニューヨークならではの食べ物も美味しい、、、。タイムズスクエアーにも足を運んだ、友人のリトグラフ個展にも出かけた、補習校でアルバイトで教師をしていたときの生徒の結婚披露宴にも出席した

 

 

 

大学のメーンキャンパスも、 昔勤めていた病院も訪問、旧友と親交を深めた。

 

 

 

でも、なぜかナイロビが恋しい、早く仕事を終えてケニアに戻りたい気持ちが募った。何でなの?NYは40年近くも住んでいた町なのに、帰ケニアが待ち遠しい、、。
ようやく仕事も終え、さあ明日ケニアに戻るぞ、、、
やっとナイロビに着いた5月6日、迎えはスタッフだけかと思いきや、やはり雨のお迎え、、、。その後も毎日、毎日、雨は降った。道路は冠水、交通渋滞、高速道路はまるで駐車場、まったく動かない、つまり出口以降の一般道路が冠水しているのだ。
私は、普段は事務所の近くにある公民館の駐車場に車を止めさせてもらっているが、ここも泥沼、泥にはまったら出られない。そんなケニアの5月が私を待っていた。雨量は平年平均の4倍にのぼると言う。5月10日、ナイロビから車で2-3時間の町ナクルでは灌漑用水用のダムが決壊し、村人たちが濁流に呑まれ、多くの犠牲者が出るほどの惨事が起きた。
ケニア気象庁によると今年は8月まで長引く地域もあるだろうと警告している。ありゃりゃ、真冬まで雨季ですか、、、、。恋しかった気持ちなどどこかに吹き飛んでしまった。
ラマダン月間到来:帰ケニア後、時差ぼけも取れるころの5月16日、イスラム教徒たちのラマダンの時期がやって来た。私は、今年も3年目の体験断食に挑戦した。といっても私の断食は自宅を出てから帰るまでの時間帯。だから日の出前に起きて、お祈りをし、朝食を済ますということはまったくしていない。そんなことしたら仕事に影響してしまいます。


一般に、ラマダンの実践はイスラムに背く考えや行いから自身を清める意味があるそうです。“自身を清める”、、、結構清く(?)、適当(臨機応変といえますかね?)に生きている私にも当てはまるかも、、、、。世俗的な欲を捨てることで、神への献身と奉仕に没頭できるというわけです。イスラム教徒が断食をすることによって、怒りや呪いや強欲などの堕落した考えや動機を振り払おうとすることのようですが、非イスラム教徒でも年に一度くらいはそういう時間帯があってもよいのかもしれませんね。
一方、チャリティはラマダンで重要な位置を占めています。断食は自己犠牲や、空腹を経験して飢えた人への共感を育むことを重視、ラマダン中、イスラム教徒のコミュニティは協力して貧しい人々への寄付を募り、衣類や食料を寄付し、また恵まれない人々に夕食をごちそうします。断食期間中の善行は、より多くの報いが得られるとされています。そうか、我々の毎日の活動を善行とアラーの神は見てくれているのでしょう、だから皆様からの温かいご支援があるのですね。有難うございます。
ラマダン中の断食では日の出から日没まで食べ物と飲み物、喫煙、性交渉を絶つことになっています。彼らは日の出前にスフールと呼ばれる食事をとります。甘いパンやクミンをかけたゆで卵、もったりとして腹持ちのいいスープがメインのようです。日没には家族や友人が集まってイフタールと呼ばれる一日の断食の終わりの宴会さながらのにぎやかな食事をとります。イフタールでは、イスラム教徒はデーツ(ナツメヤシの実)から食べ始め、次にトマト風味に変えた「ハリラ」で空腹をなだめながら食事をとる。そんな毎日が一ヶ月間続くのです。

 

 

 

おい、待てよ、、、空腹と過食の繰り返し、 肥満になるぞ??!!
ただ例外もあり、妊婦または授乳中の母親、重病の者、旅行者、または健康リスクのある者は断食をしてはならないとあります(しなくてもよい?)。貧困の中にいる子供も同様にラマダン中の断食はしなくてよいとされています。
今回の断食期間中、当事務所に3名の急患がありました。といってもHIV関連ではありませんでした。3名とも日中の断食による胃酸過多によるだろう急性の胃痛、とても我慢できないと訴えてきました。“痛み止めをくれないか??” “ないことはないが、原因治療をしなければ繰り返すだけ”、と言ってもラマダンを続けるため、一日2回(日の出前に飲めて、日没後に飲める)の薬、つまり12時間置きで済む薬という訳です。病気で苦しむ教徒を見るのは神も喜ばないと思う、治療しなければまた同じことを来年も繰り返すだけと言い返します。どうやらヘリコバクターピロリ菌による胃潰瘍のようで、空腹時に痛みが出る。そんなら食べろ、でも断食はやめられない。押し問答をしているうち2人は納得したようで、2週間断食をやめ、飲み終わったあともう2週間断食を延長するとのことで合意に達しました。やれやれ、、どうやらビクトリア湖の沼魚のティラピアの料理法に問題があるのでしょう。無料診療でも胃痛、胃潰瘍だと訴える患者の多いことの再確認をしました。
ラマダン明けの6月15日には断食の終わりを祝う“イ‐ド・アル・フィトル”が行なわれます。このお祭りは断食開始日から29か30日目に催されることになっています。イ‐ド・アル・フィトルは朝のお祈りに始まり、それから家族や友人の間で祝宴が行なわれます。この宴会の主役は男性、女性は朝、日の出前から台所でせっせともてなしの料理作り、男性はわいわいしながら食べるだけ、手伝ってくれないとのことです。まだまだ男尊女卑の世界なのですね。


私がニューヨークにいたころ、お客さんを招待し、庭でバーべキューなどする場合、準備から肉を焼くまで男性の私がほとんどしました。まさか我が家だけだったのしから?????とほほ、、、。

食材支援:さてさて、子供食材支援の話である本来のプムワニ便り、雨季とラマダンの話になってしまいましたが、毎月の食材の買い出し、毎日のマママジワさんによる食事作り、土日を除く毎日続いています、ご安心を、、、!!

 

 

 

 

以下は2018年1月からの、食事提供状況です。

2018年6月時点    男の子    女の子     合計
1月から5月末まで    3435人    1645人    5080人

5ヶ月間で述べ5000食以上の食事が提供されました。なぜか男の子の数が女の子の2倍以上、どうなってるんでしょう??
今年度も3ヵ月半が過ぎ、活動も順調、忙しさが増しています。特にエイズ孤児施設への訪問は土曜か日曜、でも止められません。

 

 

ナイロビにて Inada

June 17th, 2018
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