第26回無料診療キャンプ報告(By宮城島) 2017年09月22日:医師たちの奮闘そして石を食べる女たち(9月21日一般外来4日目)

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朝から雨が降っていた。外で列をなして待っている患者たちは大丈夫だろうか?到着したころには雨はやんでいたが、そんな心配をよそに、たくさんの人がもう待っている。
診療4日目。ドクターたちはほぼ要領を得て次々と患者をこなし始めている。
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内科グループは釧路組と神戸組の4人で編成。今年から両者の仕切りを取り払って大きなブースで4人が診療する形にした。疎通性が担保され、お互い聞きあいながら診療できるのはいい。神戸組はさすが感染症専門だけあって、口腔や皮膚の感染症などには写真をとってデータ化しながら診療を進めている。とくに歯性感染から膿瘍を形成し頬粘膜に穿破し頬の皮膚に潰瘍を形成しているケースに海老沢先生は興奮していた。確かにこんな症例日本ではお目にかかれない。白杉先生は丁寧な英語と癒される関西弁で初参加ながら黙々とこなしている。釧路代表の更科先生も初参加と思えないどっしりとした対応で、次から次へと患者をこなす。診療2日目にして私の患者数に並ぶほどのハイペースだ。一昨年から導入したエコーはいよいよ診療の要になりつつある。神戸組も皮下腫瘤などの鑑別に対して盛んに使用し始めたし、小児も心雑音のケースにドップラー心エコーとして使い始めた。
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その小児科グループは、マジュマを含めて4名で一つのブースで診療。隣に小児の体重測定のスペースが置かれ、2歳未満の乳幼児に体重測定をして3パーセンタイル未満の子供を拾い上げ栄養指導、生活指導に供している。いまのところ該当者は8%程度で昨年と変わりはない。そのような子供はスワヒリ語の出来るマジュマに指導を依頼することになる。堀越先生は相変わらずボス的風格を持ち、国際保健活動の経験を生かして的確に診察、処置に当たっている。二回目の荒木先生は昨年の経験を活かし、どんどん診療がスムーズになるし、初参加の船越先生も堀越先生を横に擁しながら、初めてとは思えないスムーズな診療をしている、これこそが医療専門集団だ。
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歯科の藤盛先生は、毎日昨年の実績を超える処置数をたたき出している。濱村歯科衛生士とのアウンの呼吸もすばらしい。そんな忙しいなか、釧路でのケニア報告会(第二回地平線会議;10月8日午後4時、釧路労災病院講堂)のためのビデオ撮影にも余念がない。今年から歯科では器具の消毒にオートクレーブが導入されている。抗生剤も新ガイドライン通り抜歯前の一回服用だけに変更された。医療資源が不足している地域であっても少しでも診療水準を上げようとする日々の努力の結果だ。

面白い主訴で来た女性がいた。「石を食べるのをやめられなので食べるのを止める薬がないか。」異食症か?一瞬そう思って向かいの通訳を見たらただニヤニヤしているだけ。ケニアでは鉄補充のために石を食べる風習(治療習慣)があるらしいのだ。特に妊婦。確かに鉄欠乏になると土を食らうような行動が出ることがあるとは聞いたことがあるが、ケニアではそれが治療として定着しているというのだ。石といっても軟石らしく、それを細かく刻んで時には水と一緒に飲むらしい。かなり結構な量。しかも人によってはそれが美味で、くだんの女性のように、もう必要もないのに食べ続ける人がいるらしいのだ。
石を食べる女たち。いつ来ても驚かされる。
ケニアはまさにワンダーランドなのだった。

本日のデータ。小児131人、大人417、計548人。歯科37人、鍼45人。
個人的には113人。どうりで忙しかった訳だ。

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