第26回無料診療キャンプ報告(By宮城島) 2017年09月15日:迷うことはない(9月15日 旅立ち)

 

恒例の無料診療キャンプが始まりました。宮城島副理事長の報告『代表徒然草』をイルファー釧路のHPより転載させていただきます。少しでも現地の様子をご理解いただければ幸いです。

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出発の朝7時前にいきなり携帯がけたたましく鳴った。J-アラートだ。北朝鮮がまたミサイルを発射したらしい。北海道上空をかすめて太平洋に落ちたようだが、空襲警報のようなアラートはなんとも不気味だ。ケニアへ出発の日にこれかよ、と思いつつも日本周辺のきな臭さに不安を隠せない。加えて、まだはるか先のケニアには、いつもと違う雰囲気が漂う。
一つは、ビニール問題。突然ビニールのレジ袋やごみ袋の使用が禁止になったケニアの混乱は想像に難くない。ビニール袋を持参しても持ち込んでも隠し持っても最高400万円の罰金、4年以下の懲役なんて誰が信じられよう。
もう一つは、大統領選にからむ政情不安。十年前の選挙無効を訴えての暴動で多くの死者が出たことを思うと、法廷で出直し選挙が決定されたのは、より民主的になったと理解できるが、再選挙後の暴動を恐れて、スーパーマーケットの商品の陳列はかなり自粛しているという。富裕層と貧困層との対立、部族と部族の一触即発はいつものケニアの日常には違いないが、、、
そして外国人による医療支援に対する行政の厳しい制約も昨年からとはいえ、だんだん露骨になってくる。そもそもはインド人による患者ハンティング(ケニアで患者を見つけては治療のために自国へ搬送する)に端を発するのだが、純粋な思いの医療支援にもとばっちりを受けているわけで、現地の稲田先生はその対応に相当神経をすり減らしている。末端の小役人はこのどさくさがチャンスとばかりに賄賂を要求する。
しかし、プムワニの人々、コトレンゴの子供たち、モヨの子供たちは、そんな政治や外力や環境の変化にかまうことなく、自分のささやかな生活を必死に守り、生きている。
ビニールや選挙暴動や賄賂なんて気にしていられない。いつものように自然体で彼らに逢いに行く。その意志さえあればケニア行きに迷うことなどないのだ。もちろん北朝鮮の挑戦なんか気にしていられるか。
平常心・平常心。
通常の仕事をこなして15日の最終便で釧路を発った。今年の釧路組は久しぶりの5人体制。初参加の更科内科医、川嶋看護師、大道寺鍼灸師、2年連続の藤盛歯科医、そして2001年から数えて17回にもなってしまった宮城島である。
羽田での合流組は、東京都立小児総合医療センターの小児科医、今年4回目の堀越先生を筆頭に2回目連続参加の荒木先生、そして初参加の船越先生。もちろん常連の青山薬剤師(5回目)と柳瀬看護師(4回目)も。最強の医療集団。
懐かしい再会もそこそこに、集合写真を一枚とってドバイ行きのエミレーツに乗り込んだ。
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